暫くするとお姉ちゃんと一緒にここへ来たしょおくん。
 
「あの、ありがとう」    

そう言うとしょおくんは

「いえいえ、さすがに人だけしか助けられなかったので・・・」

確かに燃えちゃっていてこれだと多分無理だと思う。

「これでいいのじゃ」

「は? おじいちゃん?」

「ホントに?」

そう言うと

「今日の嫌な予感は想定内だからな、それに、人の命が失われてないだけ良かった」

そうだね、確かにそうかもね。

「さてと、両親に連絡するから潤は翔くんとね?」

そう言ってお姉ちゃんは連絡して待ち合わせ場所に向かっちゃった。

「俺の家に行く?」

「うん」

てか、そうするしかないじゃん?

駅で2人と待ち合わせすることにした。
暫くすると2人は来て僕のことをギューッと抱きしめられた。
雅紀さんのは力強い・・・。

「ほんと、良かった」

「ね、ごめんね? なんとなく違うなと思いながらもさすがに気が付かなくて」

そう言われて慌てて僕は首を横に振った。

「僕こそ、何も言えなくてごめんなさい」

そう言うと雅紀さんは

「やっぱり可愛くない?」

よく言われるけど、家族以外に言われるのは照れちゃう。

ニノはちょっと不服そうだよ?

「まーくん、先帰るよ?」  

「え〜ダメダメ!」

ふふっ、やっぱり面白い。

「ほら、そこ、いちゃつかないで帰るぞ?」

「だってよ?」

電車に乗ってほとんど同じで結構、話せたと思う。

別れたら少しするとしょおくんのお家だった。

「どう? 2人ともいいでしょ?」

「うん、楽しかったよ?」

そう言うと

「良かった〜、2人も潤のことは気に入ってるからさ」
 

ふふっ、そっか。

「うん」  

するとしょおくんは僕のことをギューッと抱きしめてきた。

「良かった・・・生きててくれて無事で良かったよ・・・」

確かにしょおくんに助けてもらわなければ僕たちはこうしていられなかったと思う。

「うん、ありがと」
 
 「怖かったよ、潤に会えないままなのかなって俺さ、先に未来を見てきたわけだから行動できたけど、見てなかったらきっと無理だったと思う」

そっか・・・そうだね、しょおくんは先のことを知ってるもんね?

「うん・・・」

「だから、そういう意味では助けられて良かったし、入れ替わってたのを後悔しなくて良かったってね?」

「ふふっ、そうだね?」
 
しょおくんは僕を見つめ
 
「潤は俺のこと好き?」  

「うん、好き」

「俺も、好き」

やっと会えた大好きな人、僕を離さないで?
置いてかないで? 初めての恋だから分からないことだってあるし、分かってても違ったらって思うと少しだけ不安なんだ。
 
「今日はキスだけにしとこ? それ以上はゆっくりと進めていこ?」

「うん」
  
初めてのキスは気持ちよくて離れて欲しくなくて・・・長い間キスしていた。

「ふふっ、あまり長くされると反応しそうだから気をつけなくちゃな」    

そうだよね、好きな人には反応するって言うもんね?

「今日でもいいよ?」

そう言うと苦笑して

「嬉しいけど、やっと会えたんだからもっと話したいし、色々とあったばっかりだから落ち着いたらにしてきたいと俺は思ってるけど」 

そっか。 急がなくてもしょおくんは進めてくれる。

「僕もしょおくんと沢山話したい、知らないことあると思う」    

「ん、沢山な?」

お風呂に入る時も一緒で凄く幸せだった。
凄く面倒見てくれて子供でもないのにたくさん心配してもらって・・・。

「ふふっ、風邪引いちゃうから、もう少しこっちきな?

「うん」

ギューッと抱きつくと僕の髪の毛を撫で始めた。 ふふっ、擽ったい。

「ありがと」

「ふふっ、寝よっか?」

「うん」

明日は、あるよね?
ないとか困るよ?

「おやすみ」

「おやすみなさい」

大丈夫だもんね?
ずっといられるよね?