今年は来なかっな。
また来てくれるって思ったのに。
元々神社のお手伝いは好きだから毎年のようにしてるけど。

自分が神社の人になることは想像出来てないけど・・・、継いで欲しいとは言われてる。

そしてまた1年、また来なくて・・・。
僕が高校生になって生活に慣れて来た日・・・いつも通り起きるんだけど・・・知らない家だった。

「いつまでぐだぐたしてるの? 今日は学校でしょ?」

そんな事言われても知らないおうちだし、僕のママじゃない。

 「うん・・・」

え? えっと、今、違ったと思う。
とりあえず起き上がってベットから降りて鏡を見ると・・・

会いたかった人の姿になってる。

「うそ・・・」

なんで?
なんで、こんな姿なの?
ダサそうなスエット・・・。
でも、似合ってる。

えっと・・・制服とカバンが近くにあったからとりあえず着て用意して・・・。
部屋から出て下へ降りると

「おはよう、遅い、早く食べて!」

えー、もぉ、なんか理不尽だよ。
とりあえず食べて・・・弁当渡されて

「早くしないと遅刻するよ」

「分かったよ・・・」

いやいや、なんでこんなギリギリなの?
家から出ると雅紀さんとカズくんが待ってた。

「おはよ、しょーちゃん」
 
「おはよう」

「早く行こ?」

それから学校に着くのはギリギリで、3年生のクラス・・・。

「ねー、翔ちゃん大丈夫?」

「え? 何が?」

そう聞くと

「なんか、俺たちの話聞いてるのか分かんないし、今日の翔ちゃんおかしくない?」

「聞いてるよ、てか、おかしいって何?」

そう聞くと

「勢いがないよ」

「え? そう?」

「うん、もっと話してきたり、もっと男らしかったり」

「そうなの?」

「ほんと、惚けてるのかな?」

「そんなことない」

どうしよ・・・僕は僕のままで、僕はしょおくんではない。

だから、見た目はしょおくんの身体をしていたって僕は僕なんだ。

「もしかしてバイトの先輩にふられたとか?」

「え?」

バイトの先輩? そもそもこの学校のことも知らないのにバイトのことなんて尚更・・・。

「え? 昨日告るって言ってたじゃん」

「そうなの?」
 
「覚えてないの?」

「うん、てか知らない」

そう言うと2人して驚かれた。
もぉ、知らないものは知らないの。
 
勉強もなんとなくで分からなかった。
ただ、2人とは特に仲がいいのは分かったかな。

家に帰ると妹さんと弟さんがいた。
立派なお兄ちゃんなんだね?

しょおくんのお部屋は散らかってる。
しょうがない、掃除から始めるか。
必要なものは必要に分けて不必要なものは不必要なものに。

「出来た」

疲れちゃったよ・・・戻りたい、自分の体に。
夜ご飯はオムライスだった。
ん、美味しいけど、早くお家に帰りたくてあんまり表情が良くなかったのかな?

「美味しくないの?」

妹さんに言われて

「そんなことないよ」

そう言うと

「お兄ちゃん変だよ、いつもなら大好きなオムライスだからとっても美味しそうに食べるくせに」

ふふっ、しょおくん、オムライス好きなんだ。

「美味しい」

「やっぱり変なお兄ちゃん」

もぉ、でも・・・もし、バレたらどうしよう。
バレたらここのお家にもいられないのかな。

お風呂に入ってもやっぱり帰りたい気持ちばかり。 まだ男同士だから良かったよね。
女の子だったから僕はもっと変えなくちゃいけなかっただろうし。

それに・・・思いっきりこんな裸になったら絶対に恥ずかしかっただろうから。

ベットに戻るとやっと今日が終わったって思う。 しょおくんって彼女さんいるのかな?

明日になれば戻るよね? 連続なんて嫌だし二度とごめんだよ? 

でも、またしょおくんのお友達と話したい気持ちもあった。

あ、しょおくん困っちゃうかな。
だから、日記を要らない紙に書くことにした。

こんな感じでいいかな?
あー、それと彼女さんのことについて気になってたってことも書いとけばいいかな。
ふふっ、書けた。
ノートの取り方とかちょっと違うとは思うけどごめんなさい・・・、僕はしょおくんみたいに綺麗じゃないから。

おやすみなさい。
無事に元通りになりますように。