SideJ

今日も神社のお手伝い。
有名な大きな神社。

おじいちゃんがこの神社の主。

「掃除終わったよ〜」

「よし、じゃあ、今日は元旦だからおみくじ手伝ってくれるか?」

「うん」

今日は元旦だからいっぱいの人がいる。

おみくじ引いてる人がいっぱいだね。
番号が出たら僕たちがその番号のおみくじを渡すんだ。

「手伝ってるのか?」

「うん、おみくじ引いたの?」

「うん、お願いな」

えっと4番か。

「はい、どうぞ」

「ありがとう、んふふ、大吉だ〜

「良かったね?」

「やっぱりここのおみくじは運がいいな〜」

そう言って帰っていった。
智は僕のお友達。 
僕の家の近所だからよく会うことが多い。

次の人を見ると・・・カッコよさそうな人だった。

渡された番号は10番か。

「どうぞ」

「ありがとう、可愛いね?」

「え?」

「めっちゃ可愛い〜」

えっと・・・こういう場合は・・・
すると

「マーくん、困ってるよ?」

「あ、ごめん、つい、可愛かったから」

謝ってきた。

「大丈夫です、ありがとうこざいます」

「じゃあ、カズくん、俺、結んでくるね?」

この人はマーくんって言うの?
で、次の人はカズくん。

12番か。 

「どうぞ」

「ありがとう、さっきはごめんなさい」

「ふふっ、大丈夫です」

「良かった〜、ありがとう」

「ふふっ、こちらこそありがとうございます」

色んな人と話すのは緊張するけど、楽しい。
次の人はなんだろ・・・ドキドキする。
落ち着かなくちゃ・・・。
なのに、どうしても手が震える。

「大丈夫ですか?」

そう言いながら僕の手の上にそっと手を置いてくれた。

「ごめんなさい、緊張しちゃって・・・」

そう言うと

「ふふっ、そんなに緊張しないでよ」

そう言われて少し落ち着いた。
えっと15番だから・・・これだね。

「どうぞ」

「ありがとう、2人前の人が迷惑かけてごめんね?」

えっと・・・2人前は・・・
まーくんって呼ばれてた人。

「大丈夫です」

そう言うと

「しょーちゃん、早くしないと置いてくよ?」

ふふっ、約束でもあるのかな?

「うん、じゃあ、また行けたら行くよ」

「お待ちしてます」

ふふっ、なんか、初めて沢山話せた気がした。
話すのって苦手なんだけど、こうしてお手伝いしてる限りは話さなくちゃいけないから毎回緊張はしてるけど、あんなにドキドキしたのは初めてだった。

それからは二度と会うことは無かった。