SideJ
そして、朝ごはんはいつも通りの作って弁当を渡した。
これが、僕達の最後の日となった。
そりゃ、何度だって泣きたくなるよ。
僕のためになんてそれだけは1番嫌だったから。 まるで逃げるかのように聞こえちゃうから。 でも、最後の言葉だけは信じたいと思った。
ずっと心にしょおくんがいる。
そんな日がたって約1ヶ月、僕はついに探してた答えを導き出した。
そっか、知られてないもの。
だから、分からなかった。
それから少し経つと一通の手紙と参考書類。
しょおくんからのお手紙だった。
そして、その内容は・・・。
秘書? 僕が? しょおくん専用の。
僕になんてできるのかな? でも・・・。
しょおくんの役に立ちたい、医療の知識は多少は知ってる。 法医学の知識もきっと役に立つことはあると思うから僕は必死に勉強して資格を取る事に。
ふふっ、半年後、僕は無事にゲットし、しょおくんに連絡した。
久々の連絡で嬉しかったけど。
「早く来てね? じゃないと取られちゃうから」
そう言われた。 しょおくん専用の秘書が?
ここまで勉強してきたのにそれは無いでしょ!
だから、急いで病院に行って院長室に行けば、
しょおくんは嬉しそうだった。
「思ったよりも早く会えたな」
「だね」
ギューッと抱きしめられて久々にしょおくんの温もりを感じられた。
それだけで幸せが溢れた。
こんなに早く会えたりするなんて思ってなかったし、ずっとしょおくんに会えないまま生きていくことだと思ってたから。
だから・・・大切に過ごさないとだよね。
「しょおくん、大変?」
そう聞くと
「まぁ、少しはな? 潤がいてくれるならへっちゃらになるからな」
「もぉ、しっかりしてよ」
「ふふっ、頑張ってるんだけどな」
確かに・・・沢山の書類がある。
「頑張って?」
クスッと笑うと
「手伝ってくれないの?」
拗ねながら聞いてきた。
「手伝ったら頑張る?」
「やるから」
ふふっ、それから僕も手伝えばスラスラと終わった。
「終わったね? 今日の予定は?」
本当は今日から働くだなんて思ってなかったからしょおくんのスケジュールを把握してない。
「ここは24時間けど、このクラスになれば夜勤も日勤も選べるからな」
院長って流石なんだなって思った。
「ってことは今日は日勤? 明日以降の予定とかは?」
そう聞くと
「はい、これが、俺のスケジュール」
わぁ、1ヶ月の予定はみっちりと書いてある。
「このノート使って? そんで、その後は潤が頑張って? ここは人は多いからな。 一人一人の名前覚えるなんて大変だろうからそれ見たらいいよ」
一人一人の名前を手書きで書いてある。
今どきパソコン使う人が多いのに。
「ありがと、ね? 人多いね? 初めて来たから分からないこと沢山だよ」
なんだろ、こんなに大きな病院なんだと思うと少し不安になっちゃう。 覚えられるのかとか務まるのかとか・・・。
「少しずつでいいよ、俺専用の秘書だから電話の対応が多くなるけどな」
ふふっ、確かに。
「うん」
「まぁ、出張もあるから離れることはほぼないぞ?」
「ふふっ、ずっと傍にいられるんだね?」
「ふふっ、元々こっに来た時からなんでも俺の言うことを聞いて貰うのが条件だしな」
そうなんだ・・・。
「ね、寄りたいところあるんだけど」
「ん? いいよ、ちょっと妹に連絡するから待ってて」
そう言って連絡し始めた。
「じゃあ、行くか」
「うん」
ここの病院から出て・・・
向かったのは僕のお姉ちゃんが眠ってるお墓。
そして、何故、しょおくんと行くのかは・・・誰よりも僕のことを心配してくれてたから。
僕は、恋に興味もないし、恋をしなかった。
だから・・・よく、彼女いないの?って聞かれてて毎回いないと言えば”潤が作らないなら私も作らない”なんて言ってたから・・・。
本当は彼氏さんを作りたかったのだろうけど、僕が寂しいからしなかっただけだもんね。
恋人いなくてもいい人生だった?
「俺もいいのか?」
「うん、紹介したいから」
そう言うと
「姉ちゃん思いなんだな」
「うん、恋人できたからちゃんと言っておかないと」
「ふふっ、姉ちゃんも弟思いだったんだな」
そう言われたのは凄く嬉しかった。
ちゃんと報告させてもらって・・・
こうして行けたからお姉ちゃんは僕の心配しなくていいよ?
お姉ちゃんは幸せに過ごしてね?
恋なんてしてないと思ってたけど今、考えれば僕はお姉ちゃんに恋をしてたかも。
兄弟だから感じ取れなかっただけであって・・凄く好きで家にいる時はずっとお姉ちゃんと一緒だったもん。
未だにお姉ちゃんの夢だって見るよ?
お姉ちゃんは僕のことを好きでいてくれたもんね?
あの日の悲しみはずっと忘れることは出来ない。 あの日の苦しみだって。
だって、愛していたから。
でも、ずっと僕の光だよ?
照らしてくれるから僕はしょおくんといれる。
「帰ろっか」
「うん」
車に戻るとギューッとしてきた。
「兄弟ってなんか嬉しいよな、1人じゃないから色々と助け合ったり、時には勉強になったり、遊び相手となったりなど、可愛かったりしてさ」
「うん」
「初めて出来た妹の時も嬉しかったし、弟も嬉しかったんだ」
しょおくんは三兄弟だね。
「恋人とは違うけど、なんか安心する存在だよな」
「そうだね・・・」
そう言うとしょおくんは目を細めて
「潤は姉ちゃんのこと大好きなんだろ? ずっと一緒にいることが当たり前だと思ってんだからもっと深そうだよな」
そう言って僕にキスして
「大丈夫、全部受け入れてるから、姉ちゃんの思いは大切にしときな? 」
僕の気持ちを分かってるみたいに言われた。
「俺はそんなに強い方ではないけど、妹や弟が出来た時はしっかりと守らないとなっと思ってたから責任感が強すぎたかな、けど、潤といると守ってあげたい気持ちと時には甘えたい気持ちにもなる、潤だからこそ思う気持ちってのは沢山あるんだ」
確かに少し違う気持ちもある。
「しょおくんは強いよ? だから、守ってくれる? 」
「潤が望むならなんでもしてあげるよ」
「ありがと」
車が発車して家に着いたらしょおくんは僕の手を繋いでベットに向かった。
「好きだよ、ずっとな?」
「うん、ずっと好き」
法医学には哲学が必要そう言っていた。
要は哲学の勉強から始めなければならなかった。 でも、元々なんで?ってのは沢山あるから軽くだけだけど。
でも、かじっておいた医療の知識を院長の秘書として使うことができる日が来るとは思ってなかった人生。
好きな人がいればどんなに大変だろうと何でも出来る気がする。 だから、僕は頑張ってお勉強するね? しょおくんのお役に立てるようにそばにいても飽きられないように。