SideS

今シーズン放送されてる家政夫のミタゾノは、潤が大好きで見てるんだが・・・。

「ふふっ、家政夫さんって凄いね? 僕もなろうかな」

は? なるとはどういうことだ? つまり、他の人にも料理を作ったり、掃除をするのか?

「おー、なるほど、こうやって掃除すると綺麗なんだ! しょおくん、やってみよ?」

「分かった」

確かにやってみると綺麗でそれだけで綺麗に見えたりする。

「これ、他の人にはやるなよ?」

「ふふっ、何言ってるの? しょおくん専用なので他の人になんでやりたくないもん」

「ふふっ、俺とは恋人じゃないのか?」

「恋人兼メンバー兼家政夫だよ!」

「恋人だとしてくれないの?」

「あ、そっか、しちゃうね?」

危なっ、ハラハラさせないでくれよ・・・。

「さすが、ミタゾノさんだね? 今度僕専用に教えてくれるかな?」

「どうだろ? アポ取ってみるか?」

「うん、お願い」

ってことで松岡先輩に連絡してみた。
そしたらオッケーが出た。

「潤、今から行くよ?」

「ふふっ、了解」

ちょうど見終わったみたいで潤はご機嫌だ。
松岡先輩は潤と仲が良いから平気だろう。

「教えてくれるかな?」

「ふふっ、んー、そこは分からないけど行かなきゃ分かんないぞ?」

「ふふっ、そうだね?」

松岡先輩の家に着けばラフな格好した先輩がいた。

「おー、お二人さんで来るのは初めてじゃないか?」

「そうですね」

「久しぶりだし飲もうぜ?」

「はい」

「松潤、最近来ないからな、楽しくなりそうだな」

「なんですかそれ?」

「まぁ、さぁさぁ乾杯しようぜ?」

「ふふっ、カンパーイ」

3人でこうしてお酒飲むのも初めてだな。
ふふっ、仕事の話で盛り上がるな、潤もニコニコしてるから俺も楽しい。

「で、2人で来たんだから何か用でも有るのか?」

潤は目をキラキラとさせながら

「あの、先輩が今やってるドラマ見てるんですけど・・・僕にもっと家事情報教えて貰えませんか?」

完全にファンだよな。

「えー、いいけど、俺、今ミタゾノ格好じゃないからスイッチが入んないな」

何となくそれは有り得ると思った。

「でも、見てくれてるのは有難いぞ? どんどん俺が言った家事情報使えよ?」

「はい、使わせて貰ってます♪」

グイグイと攻める潤。 スイッチが入れば、潤はどんな相手だろうとトコトン攻めるぞ。

「ダメですか?」

瞳をウルウルさせてやがる。 
無意識でやってる時もあるけど、意識してる時もある。

「ちょっと待ってろ? 台本に書いてあると思うから」

そう言って先輩は台本を探しに行った。

「どれどれ、2話まではあるんだから3話からか?」

「お願いします」

「いいぞ? えっとな、こういう時はこうだ」

「ふふっ、なるほど」

俺にはついていけないな。
酒をちびちびと飲みながら潤と先輩の話を聞いていた。

「こうですか?」

先輩が言ったことを潤は実践している。
ふふっ、ほんと、勉強熱心だな。

でも、やっぱり面白くない。
潤と先輩のやり取りが面白くない。
時々先輩が潤の髪の毛を撫でやがる。
それは俺専用だし。

「櫻井〜、怖いぞ?」

そう言うと潤はピクっとして俺の方を見て

「ごめんね? もう少しだけ、お願い」

「ふふっ、いいよ? 待つから」

本当は帰りたいわ、潤は無邪気すぎる。

「アハハ、松潤、1と2と3の1話、2話の台本あげるから今日は帰った方がいいぞ?」

「え? いいんですか?」

「そんな熱心な奴見たことないからな特別だぞ?」

「はい、沢山ありがとうこざいました」

俺たちは台本貰って家に帰った。

「大丈夫?」

「じゅーん、ベット行くぞ」

「もぉ、ほんと平気?」

「大丈夫だから、早く」

ベットに行き、早速脱がせた。
俺も脱いで素肌で抱きしめた。

「しょおくん・・・」

「怖いか?」

「ごめんなさい、しょおくん、怒ってるよね?僕のせいだもんね、いいよ? 沢山して?」

涙目で見つめながらも笑顔だった。
困ったな・・・、俺は泣かせたいわけじゃない

「ごめん、少し酔った勢いもあった」

「しょお?」

「ふふっ、ごめんね? 大好きだからこそ先輩の前なのに珍しくチビチビと飲みながらも全部飲んだ、潤の笑顔は俺だけでいいのにって思っちゃう俺も情けないけどな?」  

すると潤はギューッとして

「ごめんなさい、僕ね、誰にも負けないような奥さんになりたいの、家政夫さんなんて要らないような奥さんになりたいんだ、しょおくんのね? だから必死に学んで役に立つことなんだから頑張らなきゃって思ってた」

「そんなふうに思ってたの?」

「うん、だって、しょおくんはいつも優しいから・・・。 それに、やっぱりやれることはやりたいもん」

ふふっ、やっぱり好きすぎる。

「んー、でも無理するなよ?」

「しょおくんだって無理してるじゃん」

「俺が?」

「言いたい事言えばいいのに・・・」

「え? そんなに言ってないか?」

そう言うと少し寂しそうに

「今日だって本当は行きたくなかったんじゃないの? 僕が見てたから頼んでくれたんでしょ?」

「んー、行きたくないとは思ってなかったよ?専用に教えて欲しいって潤が言ったから叶えてあげたかっただけ、俺は何も出来ないしさ」

俺が一人でやるにはグチャグチャになってしまうからな。 潤がいてくれればならないんだ。
そんな俺が家事なんか全然わかんないからな。

「ありがと、ふふっ、僕は愛されてるね?」

「え? もちろん、愛してるよ?」

「じゃあ、僕は僕なりのお返しすることだから頑張らないとね?」

「無理に頑張らなくたっていいじゃん?」

そう言うと

「ん、じゃあ、沢山触れてもらうことかな?」

「それは俺得じゃないかな?」

「ふふっ、そう? 僕だって沢山触れたいよ?」

それは良かった。

「ね、髪の毛撫でて? 先輩、少し強かったんだ僕は少し苦手、撫でるならもう少し優しくないと・・・」

そう言ったから軽く撫でると  

「しょおくんはいつも通りでいいの、それがちょうどいい、あ、でも、撫ですぎちゃったら僕寝ちゃうからね? それも考えて撫でてね?」

ふふっ、そう、これは俺の特権だ。
潤は本当は髪の毛撫でなれるのが好きじゃない
触れられることも。 だけど、気分が高まってたのか触らせてた、その事に嫉妬したんだ。
心狭っちぃな、潤といてからそんなふうになったけどその度に嬉しそうにする潤を見ると、あれ・・・?となって、なんで反省してたのか忘れることが多い。

気持ちよさそうにしてる潤、寝たっていいよ?

「しょお・・・くん、眠い」

「寝てもいいよ? 明日の朝、たっぷりとしてあげるから」

そう言うと眠そうだけど

「ふふっ、約束だよ?」

「うん、約束だ、守らなかったら潤の好きなようにしていいよ?」

「うん、おやすみ」

「ふふっ、おやすみ」  

暫く撫で続けると眠った潤。
貰った台本を見ると最後のページに家事情報、沢山あった、線で消してあるのは放送された奴で、そのままは放送されてない奴らしいな。

隣に書いてある、結構メモしてあるな。
既に俺にとっては最高の恋人を手に入れて、家事も元から出来てるから、有難いのに、まだまだ足りないようで家事のことも勉強するみたいでほんと、ストイックだなと思う。

そんな所も好きなんだけど。
家だから甘えながらするのかな? 
それはそれで楽しみだ。
俺だけの家政夫はいるとするなら潤だけだ。