今日はサッカー部の試合だった。
これで勝てば全国大会だ。
ここの学校で全国に行けば3年連続になる。
先生達に期待されてるからプレッシャーは凄いけど勝ちたい気持ちもあるし、応援してくれる人もいるから頑張らないとな。
結果は勝ったから全国だけど怪我人が出たから微妙だ。
「お疲れさま、しょおくん、凄かったね?」
「ありがとう」
潤だけじゃない、智くんやカズ、雅紀だって来てくれた。 少し恥ずかしかったけど嬉しかった
「しょおくんのお祝いだね? 」
「そんなのいいよ・・・」
そう言うと頬を膨らまして
「ダメ! ちゃんとするの、みんなでするの」
潤はさっきからはりきってるな。
「ふふっ、分かった」
智くん達は先に帰ったみたいだから2人で帰ることになるのだが・・・
「一緒に帰ろう?」
翼くんだった。
「潤がいてもいいなら一緒でもいいよ」
そう言うと
「おー、翔の友達? と言うか彼女?」
そう言うと潤が少し頬を染めたから分かったと思う。
「まぁ、彼女というか彼氏と言うか」
「おー、いいじゃん! 仲良くして?」
潤に握手を求めてる翼くんはやっぱりそういうの平気系の人だった。
「友達になりたいらしい、良ければ握手してあげな?」
潤は頷いて
「僕も仲良くしてほしいです」
嬉しそうに笑って握手した。
「潤くんはサッカー好き?」
「うん、でも、見てる方が好きかな」
「ふふっ、そうなの?」
「うん、下手っぴだもん」
そんなことは無いんだけどな・・・
「そんなことないでしょー」
「ふふっ、ほんとだよ?」
それから暫くすると別れ道となった。
「この後空いてる?」
「翼くんが空いてるなら俺たちの家に来ない?そうすればもう少し話せるじゃん?」
「それがいいね」
「じゃあ、行く」
家を案内すればすぐに馴染んだようだ。
「翔くんの友達?」
「そう、翼くん」
「確かさっき、試合してたよね」
友達を入れるのは初めてだったけど、別に入れてはいけないルールはないしな。
「お待たせ〜」
「できたよ〜」
雅紀と潤が協力して夕飯を作っていた。
「ふふっ、オムライスと、大きなチーズケーキだよ」
「確かに大きいな」
めっちゃ大きい、何等分?
「お店で見たことないぐらい大きいな」
そう言うと潤は嬉しそうに
「お店よりも大きいのを作りたかったからね、手伝ってもらったの!」
良かったな、手伝ってもらえて。
やっぱ潤の手作りが1番美味い。
チーズケーキは12等分してみんなで食べた。
翼くんがいるからか盛り上がりも違ったな。
「楽しかった、また来てもいい?」
「いいよ、俺も楽しかったし」
「ふふっ、ね、楽しかった」
「じゃあ、遠慮なく行くわ、じゃあねー」
翼くんが帰った後は少しざわついてたのが静かになってそれぞれの部屋に戻っていた。
「お友達増えて嬉しい」
「ふふっ、それは良かったな」
「うん」
潤も凄く楽しそうにしてたもんな。
「しょおくんと同じクラスなの?」
「うん、まぁね」
「そっか、翼くん、サッカー凄く好きそうだもんね? サッカー選手にでもなるのかな?」
選手か・・・。
「確かスポーツ推薦で来たからなるんじゃないかな?」
「凄いね? 認められたってことでしょ?」
「そうだな、確かに」
「しょおくんは?」
「俺は併願にしたからな」
そう言うと
「そっか・・・」
え? ダメだった?
「僕もそうしよう、しょおくんがそうしたならきっとそうした方がいいもんね?」
「わざわざ同じにしなくてもいいんだよ?」
「受からない可能性だってあるもんね?」
そう言ってクスッと笑っていた。
「夏までの成績的には受かりそうじゃん」
「ふふっ、ありがとう」
まぁ、受かったら翼くんは誘うだろうな。
「ねー、もうすぐクリスマスじゃん?」
「そうだな、何願うの?」
そう聞くと潤は
「サンタさんに? それなら、しょおくんと素敵な一日になるように願うかな」
「ふふっ、それなら俺もだな」
そう言うとギューッと抱きついてきて
「ねー、少し怖いけど、してみたい」
「え?」
「ふふっ、クリスマスなら出来そうな気がするの、ダメかな?」
記念に? してもいいのか?
「いいけど、無理しなくたっていいよ?」
「無理なんかしてない、いつまでも出来ない自分が嫌なの」
そう言って俺の胸に顔を埋めた。
「あのさ、本当は潤がこの年齢でやらなくてもいいことなんだけど・・・」
「ふふっ、しょおくんがいるから平気だもん、かずにぃよりも早く出来るんでしょ?」
「ふふっ、また1つ潤は大人になってくもんなでも智くんたちなら既にデビューしててもおかしくないけど」
「えー、それは嫌、だって、向こうは付き合い短いじゃん」
負けず嫌い? その理由で?
「ふふっ、でもクリスマスに始めるのはいい記念日じゃない?」
「ふふっ、だね?」
そう言って嬉しそうに笑った。
ふふっ、潤から言ってくれたのは嬉しかった。