SideA
俺は父さんからの知識で探偵している。
探偵の仕事は元々好きだった。
大きな屋敷、豪華な服なんだと思わなかったけど、それを知ったのは父さんと一緒に行った家だった。 普通にダサそうな服を着ていた。
けど、違った、似合ってるんだそれでも。
だから、おれの家が裕福なだけだと思った。
俺の名前は出してはいけないのがこの家のルールらしいから皆して俺のことを”貴族探偵”と呼ぶんだ。 そんな貴族に見える?
いくつのも探偵を依頼されたけど、どれも大してつまらない事件ばかりで使用人に推理を任せた。
いつかきっといいのが来ると思いながら毎日過ごしてきた日々で、それがやっと叶ったのは捷ちゃんのおかげだった。
翔ちゃんのワクワクしてそうな感じを見ると俺も楽しくて探してあげたいって気持ちになった
人探しなんて依頼してくるのは初めてだけどそれでも翔ちゃんとは会ったことはあったから、俺が責任持って探し見つけ出すと思い使用人も強力しながら探した。
メイドの子供が顔認証システムを作ってる会社らしく頼んでみることにした。
そしたら素顔が分かったからその写真を使って色々と調べ回った。 正確な情報なんて得られないけど名前だけはみんな同じだった。
年齢や住所はバラバラだったけど、確率的に求めてざっとまとめ、探しに行った。
とある学校で待ち伏せしていたら見つけたんだよね、探してる人。
「ね、話があるんだけど」
そう言うと
「何の用?」
惚けても無駄だよと思いながら写真を見せて
「これをバラしてもいいのですか?」
するとビックリしてからすぐ不機嫌そうに
「あんた、もしかして噂の貴族探偵? 何すればいいわけ? 」
「私の家に着いてきてもらいますそこからじっくりと話します」
そう言って車に乗せて俺の家を目指した。
降りて案内してすぐ翔ちゃんに電話した。
翔ちゃんが来るまではじっくりと話そうと思ってた。
「あなたはなぜ奪ったんですか?」
怪盗って盗む人のことでしょ? そんな人ふつうは警察行きなのになかなか逮捕されてないし、ほんとに怪盗なら俺の写真を奪うことだって出来たはずなのにどうしてしないのか疑問に思った。
「それ、関係あるの? 探偵さんに関係ないでしょ? 話すことなんて何もないです」
なかなか喋らないな・・・、冷たい瞳して睨んでくるし、普通ならお宝が欲しいからって理由じゃないのかなと思うのにそれを言わないのはなんでだ? そういう理由ではないのか?
「私があなたを探した理由は頼まれたからなので依頼者にはしっかりと話してくださいね?」
そう言うとちょうど翔ちゃんが来て翔ちゃんは二人きりで話したいと言ってきて部屋を案内した。 俺の仕事はここまでかな。
出てきた2人はなんだろう、どこか甘い? 空気がするのは気のせいだろうか?
「ありがとう、探してくれて」
「ふふっ、いえいえ、それが仕事なので」
「お礼、受け取ってもらえる?」
するといつもよりも倍のお金だった。
「すごく感謝してるから貰っといてね?」
翔ちゃんがそんなに喜んだなら良かった。
そんな俺たちを見てか松本さんは俺を睨んできた。
「潤、何か言うことは?」
「あの、えっと、ごめんなさい」
俺に向かって謝ってきた。 さっきまで睨んでたのに?
「察してくれてありがとう」
そう言って少し恥ずかしながらも笑顔だった。
なんか、その笑顔にドキッとしたような気がする。 そっちの方がきっといいのにとは思ったけど彼なりの理由があるのかと思い黙っといた。
「それと・・・」
「え?」
「俺にもしょおくんにも恋しちゃダメだよ?」
え? いやいや、恋はしてないはず・・・。
「ふふっ、潤のこと好きになったなら困るな」
翔ちゃんこそ絶対に恋はしてない。
とりあえず2人に恋はしてないのになぜ、そう言ったの?
「探偵さん、ダメじゃん〜、最初はしょおくんに恋してたし、その後は俺に恋した、見ただけで分かるよ? 気が付かなかったの?」
そんなふうに言われたら恋したみたいじゃないか。 ん? 無意識にしてたみたい。
言われた途端にドキドキしてきた。
でも、きっと2人は幸せになりそうだから邪魔は出来ないなと思った。