中学の頃、俺は普通に寝ていた。
が、ある日、何となく目覚めた。 外に誰かがいるんだと思ってカーテンを開けると1人の男の人。 何者? 普通なら警察に連絡するだろうけど興味があったから窓を開けて
「誰?」
そう聞くと振り返って
「名乗る程ではないよ?」
そう言って俺の手の甲にキスされた。
なんだろう、何故かすごく気になるんだ。
するとヘリコプターのうるさい音がした。
「そろそろ帰らないと、また、今度な?」
また今度ってことはいつか来てくれるの?
そう思ってた。 けど、毎日起きてられる訳じゃないから寝てるけど目覚めてもいない。
そんな年月がたち、高校になった頃、その日は訪れた。 でも、見た目が違って女性ぽい体つきだった。
だから、あの時と同じ質問をしてみた。
「誰?」
そう聞くと振り返った。 男性だったけど、綺麗で細くてかっこいい。 でも、とても冷たい瞳をしてたんだ。
「秘密」
どうして、そんな冷たい瞳をしてるの?
でも、俺の鼓動がおかしくて考えたくても考えられない状態だったから
「どうしここにいるの?」
ずっと思ってたことを聞いてみた。
「羽休めですよ、私と話してていいのですか? 後悔するかもしれませんよ?」
なんで? なんで、後悔なんかするのか俺には分かんなかった。
「いけないこてしてるの? 」
そう聞くとビックリされたけど
「ふふっ、君は何も知らないの?」
挑発された気分だったので
「なんとなくは知ってるよ? 通報しようか?」
子供じゃないから今すぐにでも捕まえることだって出来るよ?
「ふふっ、そうしなくても来ますから」
またうるさいヘリコプターの音がする。
そして、また消えてしまった。
今、流行ってる怪盗。
それは1人だけじゃない。何人もいるけど、みんな最近捕まってる。
なんで、盗んだの?と警察が聞けば盗んでみたいからとか宝石が欲しいからって言う。
盗むことって確かに悪いことだけど、事情がたった場合はしょうがないって気持ちにならない? 俺はそんな気持ちにさせられるんだ。
あなたは捕まってないからとっても有名人になってて毎日警察に追われてるのに飽きないねと捕まんないでいるのは凄いなっていう感心の気持ちがあった。
でも、さっき会った時に思ったんだ、俺はそれだけの気持ちではないってこと。
冷たい瞳で見られると凄くドキドキした、去る姿もかっこよくてあんなふうな怪盗っているのかなと思った。
それとどんな気持ちでいるのか知りたいと思った。 心理学を勉強中だけど、難しいな。
それはただの興味で勉強してるから将来そういうところに行きたいかは別。
また会えるのか? 今度はもう少し話せるのか?
前とは違ったけど、会いたんだ、きっといい人なんだ、悪い人なら俺と話すつもりもないだろうし、不機嫌そうな顔するだろ? けど、そんな顔は1度もしなかったからな。
また会える方法は警察になるしかないのか?
それだけはお断りだから、なら、どうすればいいのだろうか、願うだけしかないのだろうかと思ってたらいい方法を思いついた。
ふふっ、絶対に探し出してやる、そして、そんで俺を好きになってみせて色々と聞いてやる。
利用したいならいくらでも俺を利用するようにさせたらいい話だからな。
俺は好きなんだから好きにやればいいんだ、嫌われない程度にね?
あー、寝れない、これじゃあワクワクしすぎて寝れなくなったじゃないか、俺を好きにさせたんだからもっと好きになってもらわないとな。