SideS
ふふっ、可愛い潤。
いつか1つになることは無理なのだろうか。
嫌って訳じゃなく潤の身体がきついかなと思う
姫に入れ替わった。 多分潤が気づいてるんだから精神的な問題ではないだろう。
「もしかして構って欲しいの?」
すると照れたから図星だと思った。
「だって・・・」
ぎゅっと俺にしがみついて照れながらも見上げる姫さんは凄く可愛い。
「ふふっ、この前の続きですか?」
そう聞くと
「それもいいが外に出てみたいのだ」
外? 確かに家にいる時間が多いからな。
「いいけど、その格好じゃ目立つからちょっと待ってて?」
流石に着物は目立つ。 母親の遺品で服が1枚だけあった気がする。
長袖とスカートだった。
靴下はまぁそれでも悪くないか。
「いい感じ、これなら平気かな」
えっと靴は・・・どうすればいいんだ?
そもそも姫様は靴を持ってるのか? 服は元々なんだし、多分最後の時の着物なんだと思うんだけど。
母さんの遺品にあったかな? 色々と探してるとサイズが合うか分からないけど見つけた。
「行こう?」
ふふっ、照れてそっぽ向いたよ。
潤よりも素直じゃないな。
「これ、サイズが合うといいけど」
気に入ってたのかな? 幼少期の記憶は未だに無いから分からないけど。
「ちょうどいいみたい」
うん、これなら多分平気そう。
まぁ、万が一のために洋服屋には寄っとこう。
「歩けそう?」
慣れないのだろうから歩きにくいかもしれないな・・・。
「うん、少しなら」
ゆっくりと不思議そうに歩き始めた。
エレベーターまでゆっくりと歩いた。
乗っちゃえば少しの間は歩かなくてすむしな。
俺の車に乗せた。姫様にとっては車ってものは不思議なんだろう。
「ほんとに似合ってるのか?」
「似合ってるよ、今の女の子はみんなこういう洋服を着てるんですよ?」
「なるほど、私もなるのか?」
もしかして今の時代を楽しみたいってことなのかな? それなら少しずつ教えてあげよう。
「なれますよ? 今着てる様なものが沢山売ってる場所に行こう?」
そう言って洋服屋に連れていき、店員さんにオススメを聞いてみて色々と試着させてみた。
俺にはセンスは分かんないからそこはお任せした。
「これがいいかな」
姫様も選べないんだね。 迷ってるから好きなだけ買わせた。
「ね、足がきついのだけど・・・」
「痛いってことですか?」
頷いて俺をじっと見る。
「姫には動きやすい靴に変えましょうか」
動きやすそうなスニーカーを何種類か持ってきた。 選んだのは紫だった。
「これがいい、似合ってる?」
会計して車の中に着いた途端に靴と靴下を変えた。
「ふふふっ、自由になった気分だよ」
「姫様は自由ですよ」
潤の中にいるけど、1人で部屋にずっといるわけじゃないし、自由に外に出歩けるし。
「ありがとう、どこもかも全然違うから新鮮なものばかりだよ」
まぁ、そりゃそうだ。 知ってたらある意味怖い
「どこか行く? それともまた次にします?」
「んー、次回のお楽しみってのにしとくよ」
「了解」
家に帰ると姫様が抱きついてきた。
「ふふっ、疲れちゃいましたか?」
「少しだけ」
そう言ってキスをしてきた。
んんっ、深まるほど積極的になるな。
「ふふっ、続きしてほしい」
「いいよ? でも・・・」
「ん?」
今の時代のものをどれぐらい知ってるのだろう
理解できるのかな?
「んー、と・・・」
すると姫は不機嫌に変わってくる。
「なんなのだ? ダメなの?」
「ダメじゃないんだよ?」
そう言うと察してくれたみたいで
「そう簡単に産まれない、他の女と比べれば生まれる確率は低く、潤としてなら他の男よりかは確率は高い。」
「え?」
「潤の体の中には卵子もあるんだよ、だから他の男と比べたら高いけど、女と比べれば低いから1年で生まれるわけないの」
なるほど・・・。
「出来ないわけじゃないけど、出来たら奇跡」
それほどの確率なのね。
「分かった、しっかりと愛してあげる」
「うん」
少しは緊張するし、上手くできるかは分からないけど望むならいくらでも。