Side J
今日から受験生となった。
僕の体はなぜか元気な時と元気じゃない時がある。 今日はそんな元気な日ではないから保健室に行くことにした。
始業式なのに出れないなんて最悪・・・、印象悪い・・・。 そんなふうに思いながらも眠りについた。
「潤くん」
んっ・・・、カズの声が聞こえたから起き上がった。
「おはよう、始業式は終わってもうすぐしたら学活の時間。 元気になったなら出よう?」
せっかくカズが誘ってくれてるから出てみようかなと思ってベットから降りた。
何人かにおはようって声掛けられたからおはようと返してカズに教えてもらった席に座った。
あ、そう言えば今日はコンタクトするの忘れてた・・・、眼鏡があるかな? そう思いながら探すと無くてこれじゃ黒板見えないなと思いながら机に突っ伏した。
ドアが開いた音がした。
そっと顔をあげるとよく見えないけどキラキラな存在感があるのだけは分かった。
先生は一人ずつ出席を取った。
それから黒板に何かしら書き始めていたけど見えなくて少し気持ち悪い。
「今日からこのクラスの担任になりしました。
櫻井翔です、みんなと親しくなりたいのでどんなふうに呼んでも大丈夫です」
え? 先生って呼ばなくてもいいってことなの? そんな先生は聞いたことないけど。
隣がカズなのはカズから聞いたし、顔が見える方だからカズの肩を叩いた。
「もしかして見えてない?」
何回かそう言うときがあるからか分かってくれたみたい。 頷くと
「櫻井翔って漢字で書いてあるよ」
へぇーと思いながらあとは先生の話を聞いてた
今日はもう終わりみたいで帰りの際に
「悪いけど、誰か帰る前にお花に水をあげてくれない?」
って言ってたな。
挨拶が終わるとみんな一斉に帰っちゃったよ。
僕は少しで遅れちゃって帰ろうとしたけど、なんとなく先生がかわいそうだと思ってじょうろに水を入れてお花に水をあげた。
「ありがとう、あげてくれて」
至近距離だからさっきよりも顔が見えてその笑顔がきれいだった。 僕の中で何か動き出したような気がして何も言えなくて頷くと
「何でみんなすぐ帰っちゃうのかな~」
その顔は拗ねてて少し子供ぽく見えて思わずクスッと笑ってしまった。
「笑ったな、酷いな~」
そう言ってまた拗ねちゃった。
「せっかく早く終わる日なのになんで残らないといけないの?って感じだと思いますよ?」
みんなそんな感じに見えたのは本当のことだしね。
「なんとなく分かるけどさ」
そう言って少し遠くの方を見ていた。
それから途中まで一緒にいて下駄箱で別れた。
てか、なんで先生はこっちまで来たの?
だって、職員室と反対側じゃん?
疑問を感じながらも家に帰った。
てか、至近距離だからなのか、めっちゃドキドキしちゃったよ。
先生にこんなにドキドキすることってある?
そもそも先生が苦手な僕がなぜこんなにドキドキしたのかも分からなかった。
ベットに突っ伏して何も考えないようにした。
するといつの間にか寝ていたみたいで起きたときは夕方だった。
えっと、そうだった、今日から両親は海外だからいないんだった。
買い物に行って野菜や、お肉を買ってお家に戻る。 僕はマンションに住んでいてお友だちはここには住んでいないけど、多少のご近所付き合いはある。
僕の前に先生がいた。 あれ? 先生ってここのマンションに住んでたっけ?
また疑問を感じながらもお家に入った。