何回か家に来るようになって、お互いにお互いのこともっと知れたと思う。

今日は試合だ。 監督が体調不良でいない。
今回の相手が毎年決勝まで行く強い学校だ。

だからか、部長と俺以外はやる気がない。
どうしたら出してくれるのだろうかと考えてると

「お困り?」

そう言って俺のそばに来た。

「この状況を見たら分かるだろ」

負けても勝っても楽しくやりたい。

「僕が力貸してあげる」

そう言って一人一人に何か話しかけていた。
するとみんなやる気に満ちた。 また使ったのか? でも、有り難いから潤に抱きついた。

「しょおくん、知りたい?」

「何を?」

「なんでって思ってる部分を」

え? 頷くと

「僕がしょおくんを占うよ」

ゆっくりと深呼吸して潤はいつも以上の目力、
迫力で近づいてきて俺は動けない。水晶がないからか?

「しょおくん、たまに熱くなって回りが見えてないよ? そこを気を付けて、チームプレーしてね? しょおくんのチームはみんなそれぞれ強いよ? 一人一人に特技があるから凄いよ」

確かにそれぞれ、ポジションの中で頑張ってる
落ち着かないとな。

「ありがとう」

「ふふっ、しょおくんのシュートは前半と後半の最後がいいかもね」

そこまで分かるのか?
潤を信じたい、潤は多分何回も色んな試合を小さい頃に見てきたから言えるのだろう。
それぞれに伝えたいことを潤は丁寧に伝えてくれた。

「勝てるよ」

え? まぁ一回だけ勝ったことはあるからな。

「ありがとう」

ふふっ、何か気持ちが軽い。
始まると先攻は俺たちだった。
相手は、俺たちの強さを弱いと思ってるからやる気が違うと思う。
沢山パスが回ってすごい楽しい。
一人がシュートを決めて、どんどん楽しそうになってきた。 
前半の最後らへん、ゴールがなかなか決まらなく苦戦してるみたいだ。 ちょうどパスが回ってきたからゴールを入れた。

DFも凄いから相手は0点だし、これならと少し期待はしたいが・・・、みんなを見ると体力切れが何人かいた。
潤は全員を見て何人かを交代させた。

「しょおくんも交代」

俺まで? 初めてだ・・・、今までフルで出てたのに・・・。

後半の試合が始まった。 

「大丈夫、しょおくん、見てれば分かるから」

みてればって、言われても・・・。
相手がガンガンに攻めてきてる。

「ふふっ、守ることはできるからね?」

確かに・・・、早いスピードでも必死に守ってる。 ゴールキーパーもしっかりと止めてる。
でも、同点になったらまずいから一点は入れておきたいよな。

潤はこのゲームをどうするべきか分かってるから俺に教えてるのだろうか。
そんなふうに思ってたら、相手に一点取られた

すると潤が

「しょおくん、出番だよ?」

「え?」

「ほら、ラストまで頑張って?」

よく分かんないけど、部長と交代して入った。
なんか、空気が変わったのは気のせいだろうか
そして、俺がいつも以上にチーム全体を見てる気がした。チームからも応援が聞こえてきた。

だから、全員が全員活躍できた試合だった。
結果は勝ったから決勝。 元々この前の大会では優勝したから、シードが与えられた。

決勝で勝てば全国へ・・・。
部員のみんなが潤を信じたおかげだな。
みんなすごいって言って、潤なんか部員のみんなと意気投合しちゃってめっちゃ喋ってやがる。 俺の恋人なのにな・・・。

解散となって全国はちょうど来週から。
抽選は明後日。 初めての全国だから緊張する

「ふふっ、僕はみんなの力を引き出しただけだよ? きっかけを作っただけ。 僕はそんなすごいことをしてないよ?」

そう言って俺に抱きついた。

「でも、潤の作戦で勝ったわけだから凄いよ」

そう言うと首を横に振って

「占っただけだよ、どうしたら勝てるかって」

潤は本格的な占い師でもあった。
俺はそんな潤が凄いと思うけど本人は嫌みたい

「ずるいよね・・・、未来が見えちゃうのは」

しょんぼりしてる。 だからかな? 会ってもずっと心に秘めておきたかったのかもしれないな。

「俺、いいと思うよ? 知りたい人には知りたいわけだからさ?」

勿論、嫌な人だっていると思うけど・・・、俺は自分の未来を知ってみたい。 それを信じるかまでは別だけど。

「ありがとう、大好き」

でも、俺は潤なら何でも信じられる。
嘘つくときは分かりやすいし、真っ直ぐだし、相手のことを考えてるから。

「ね、潤は先に進みたい? それとも・・・、やめとく?」

どっちでも覚悟があるから聞いた。

「繋げない方がいいのかな・・・、どっちがいいのかな? 分かんないよ、好きだけどしちゃったらもう・・・」

俺からは離れられない。 でも、そしたら潤にとっては困るわけだ。

「分かった、キスだけにしとく」

「ごめんなさい、好きなのに」

もー、謝りすぎだよ、どうしたら元気になる?
とりあえずチュッとしてそのあと、首筋に強く吸って跡を付けた。

「ん、しょおくん?」

後だから見えないだろうな。 まぁ、本人以外は見えるけど。

「跡つけただけ」

そう言うと嬉しそうになって

「僕もする」

可愛すぎだろ。 同じ首筋に強く吸われた。

「しょおくんはまずかったかな?」

「まぁ、彼女ができたの?って言われそう」

見えるところだかさ。
俺には潤しかいないから、言われても曖昧にしか答えない。

「えー、つけなければ良かった・・・」

ふふっ、気分分かりやすいな。
ぎゅっと抱き締めて

「俺はつけてくれたの嬉しいけどな~」

まぁ、明日は学校ないし大丈夫でしょう。
それにまぁ、絆創膏でも貼っておけばいいと思うし。

「僕も嬉しかったよ?」

ふふっ、ほんと、嬉しそうだよな。
まだまだ時間はある。 
ぎゅーっと抱きついて少し深いキスをした。
すごい気持ちいい。 ずっとずっとやってたいぐらいだった。