Side J
どれぐらい泣いてたのだろうか。だんだん泣き止んできたのに、涙は止まってきたのにそれでもしょおくんの温かさからか離れることができなかった。
「大丈夫?」
頷くと
「どうする? 食べる?」
「そうだね」
作りおきしといたカレーライスをレンジで温める。 しょおくんに作ったものだからチョコは入れなかった。 そもそも家に帰ってないときに作ったし。
しょおくんが美味しそうに食べるから沈んでた気持ちが明るくなってく。
「ご馳走さま、今日も美味かったよ」
「ふふっ、良かった。」
「ねー、ビール飲まない?それとも・・・他のにする?」
んー、お菓子に少しだけお酒使うときあるもんね。 確かに下には沢山の種類があった。
「ビールでいいよ?」
そう言うと嬉しそうに持ってきた。
普段から飲む方ではないから酔っちゃうかな?
「ふふっ、少し頬が赤いな。」
そう言って僕の頬を触る。
熱いよ。 しょおくんが触ったから?
そして、だんだんと眠たくなってきちゃった。
「潤、寝ちゃダメ、風呂、入るぞ?」
風呂入らなきゃいけないのは分かってるけど
「ねむいよ~」
そう言うと
「んー、じゃあ一緒に入る? そうすれば早く終わるよ?」
クスッと笑って言ってきた。
「んー、じゃあそうする」
しょおくんはパシャマを用意して、風呂場に向かった。 僕も慌てて付いていった。
「洗ってあげる」
こんなに酔ったのは智とのこともありそうだ。
僕の髪の毛を洗ってくれるのは嬉しかった。
けど、僕の体を洗い出し、胸の部分を洗われてると思わず声が出そうだった。
しょおくんはお見通しなのか
「ここ、反応するんだ、それと潤のモノ、反応してるけどどうする? ヤってあげようか?
それともここで抱いてもいいけど?」
「しょおくんに任せる。」
何も考えられないよ。
そう思ってるとしょおくんは僕のモノを握って緩く動かす。
「んっ・・・」
更にフワフワしてきて訳もわからず僕は何したか覚えてない。
今、いる場所はベットなのが分かる。
「おやすみ」
僕がおやすみって言ったか分からないぐらいの眠気が襲って寝てしまった。
ーーー
起きたらしょおくんはソファーでぐっすり寝ていた。 あれ? なんか、記憶が飛んでる?
昨夜のことをはっきりと覚えてない。
いつ、何かしたかなんて覚えてなかった。
今日は作り置き無くなりそうだからスープを多めに作った。
「おはよう」
「あ、おはよう、食べよ?」
今日はトマトスープ。 もちろん、トマトだけじゃないからね。
冬には良さそうなスープでしょ?
「朝からこんなに・・・! ほんとありがとうめっちゃ美味い!」
こんなにとは? スープとパンだけだよ?
それに褒め上手なの? 照れちゃうよ。
「ふふっ、これは明日もあるからね?」
すると一瞬だけ寂しそうな顔をしていた。
「ありがとう」
今日はお届けだけのお仕事だからその数だけ作れば終わりだから早いかな?
「終わったら戻ってきてね?」
「うん!」
一人一人に回ると常連さんなのかも分かってきた。 リピートしてくれる人がいるから嬉しい
実際に食べたときはなんだろう。 一瞬だけ自分だけにしか見えない景色が見えた。
帰ってくると渡されたのは餅?
「桜餅、他のところとは違うでしょ?」
確かにピンクが濃く、ボリュームも違った。
食べてみると・・・ふふふっ、分かんないけど自然と笑顔になっちゃう味だった。
「モチモチしてて、中は甘くて、ちょっと多くてもみんな食べちゃいそうだよ」
今は何も食べたくないときでもこれなら食べたくなるような感じ。
「ふふっ、ありがとう」
もうすぐで春だもんね。
沢山の人に食べてもらいたいね。
さて、智からラインが来てたから帰らないと。
家に帰ると既に智はいた。 仕事終わったんだね。 少し智からも緊張が見える。
「ただいま」
「おかえり」
ぎゅっと抱き締められて
「なかなか帰れなくてごめん、寂しかったよな」
首を横に振って
「大丈夫、しょおくんのお家に泊まったから」
そう言うと
「そうか・・・」
ん? なんでそんな機嫌悪そうなの?
てか、智がなんで機嫌悪くなるの?
怒ってるのはこっちなんだけどな。
「なんでそんな怒った感じなの?」
そう聞くと
「別に怒ってはないし」
ふーん、怪しいけど。
「ねー、最近、隠し事ない?」
そう聞くと一瞬だけぴくりとしたけどいつも通りの笑顔に戻って
「してない」
ねー、心当たりあるからぴくりとしたんだよね? じゃないとしないよね?
「嘘つき」
そう言って少し泣くような感じを出すと
「嘘じゃないって」
んー、僕から言うの?
言ってみて話さないならどうしたらいい?
「ふーん、質問するね? 昨日はお家にいたよね?」
これだけだと首振りそう。表情からは読み取れない。
「なんで?」
そうなる? 昨日の僕が見たことを全て智に話した。
「これでも嘘をつく気?」
そう聞くと
「ごめん、そこまで知っていたとは・・・」
そう言ってきちんと話してくれた。
「カズは大切。潤も大切。潤が好きなのは嘘じゃない、カズが好きなのも嘘じゃない」
そこは何となくは分かる。
「うん…」
「俺は潤も好きだから別れたくない、カズもそれを知っていてそれでもいいと言われてる、純は別れたい?」
智は別れたくないのか。
「知っちゃった以上無かったことにはできない智にとって平等なのかもだけど、僕にはカズさんの方が智にとって大切なんだって思った。」
智の心はカズさんの方が沢山だよね?
平等でなんていられることはできない。
だって、ずっと忘れられない人でしょ?
「そんなこと・・・」
「無いとは言えないよね? 元々恋人だったんでしょ?」
「うん・・・」
ふふっ、ね? 僕はカズさんの存在を越えることもできないし、対等にもなれない。
「智、僕の心は今、智でいっぱいじゃないよ。
僕は大丈夫だから、大切にしてあげて?」
円満に解決したいだけだよ。
このままだとみんな苦しいまま。
僕が解放できるなら解放してあげたい。
「分かった、潤がそう思うならいいよ」
そう言いながらも僕にキスをしてきた。
それも深い深いキス。
「んんっ・・・智・・・」
どういう意味で言ったの?
なんで、こんなキスするの?
「絶対に逃さない。無理だよ、今さら。 俺はカズだけでいっぱいにならないから。」
僕は・・・、逃れられないの?
力が入らないよ。 僕はどうされる?
「抱いてやるよ。」
でも、今日だけだよね? 明日は僕はお仕事だからこのお家を出るわけだし。
「今日だけ?」
そう聞くと黙った。
今のうちだと思い、智と繋いでる手を離して僕はお家から出ようとしたけど、智が追ってくる
そう思ってるとピンポーンと音が鳴ったからちょうどよくて出ればカズさんだった。