ぐっすり寝れた朝、起き上がるとしょおくんがいなかった。 ん? とりあえず下を覗くと一生懸命に作ってた。 きりが良さそうなときに下に降りた。

「おはよう、ゆっくりしてていいんだよ?」

作ってるものは、子供たちが大好きそうなお菓子だった。

「今日は弟のところに配る予定だからな」

弟さんいたもんね。 僕、ここのお仕事合ってる気がする。 自分の気持ちを込めて手作りで渡すことができるもんね。

「やってみる?」  

頷くと材料を渡されて作り方を教わった。
ふふっ、これなら僕もできそうだ。
出来上がるとしょおくんは

「ふふっ、潤は似合ってるね」

しょおくんから言われたら一気に自信に満ちた
もっと作りたくてレシピだけ教えてもらって今度お家で練習するんだ。
今日は智が帰ってくるはず。 帰ってこなかったらどうしよう。 

とりあえず朝食を作った。
ふふっ、しょおくん、可愛い。
男に可愛いと思うのは不思議だけど、今は可愛い。 智に対して可愛いとは思ったことはないから特別なのかな?

誰よりも美味しそうに食べるしょおくん。
なんだろ、胸がキューってなった。
なんでそんな気持ちになったんだろう。
誰にもそんな気持ちになったことはないのに。

相葉くんが来て、今日は少しずつお客さんが来てくれて沢山の量だとお届けする形だ。

「頼める?」

「うん」

「ここね?」

住所を渡されて向かってそこのお家の方に届けた。 沢山の量を買ってくれて凄く嬉しい。
しょおくんが言うにはお店の時間よりも配達する時間の方が多いんだって。

時がどんどん進んであっという間に帰る時間。
あ、ちょうど智が帰ってくるところ。
なんでまた一緒にいるの? どうして?
家に初めて僕以外を入れた智。 友達だから?
そっと家に入ってそっと覗く。
どうしてキスしてるの? 智はカズさんが好きなの? 最近、やんなかったのはカズさんが好きだから僕とはやれないってこと?
それなら、どうして僕と別れないの?
マンションなら住めるお金はあるし、言われたら素直になるのに・・・。

僕はもう分かんないよ。 嫌われたことしたかな? どっちも好きなんて一番困るよ。
カズさんに嫉妬してしまいそう。

智からの告白は凄く嬉しかった。
そういう意味で好きだったし。
でも、そう言えば前にいたとは言ってた。
その人のことを話すときは少し寂しそうで悲しそうな顔をしていた。
それがカズさんなら僕はちゃんと別れた方が良さそう。 智が一番かわいそう。 二人に好きだと言われ、どっちも好きなんて凄く辛いことだと思う。 カズさんだって分かってるかもしれない。 それでも好きだからでしょ?
大丈夫、僕の楽しいことはまた増えると思うから。 恋人がいなくても僕は一人前。
今度、しっかりと話そう、全てを知りたいと思った。

そっと家から出たらラインがきた。
ちょうどよかった。 まだ、お家を用意してないから泊まらせて貰おう。

「智くん、帰ってこなかったの?」

どうしよう、正直に話した方が楽だよね。

「いたけど・・・」

やっぱり言えない。 そう思ってると

「なるほどね、言えなくてごめんね」

「え? なんで?」

しょおくんはゆっくり話始めた。

「俺が海外行く前に智くんと話してたんだ。
智くんが潤のこと好きなのは知ってた。 けど初恋の人のことを忘れられて幸せになれるなら付き合いなって言ったの。」

そうなの? その頃から好きだったんだね。

「でも、忘れることは無理だった。 相手もずっと好きだったけどそこ相手が海外に行くためにひどく傷つけられたけどそれでも好きだった。 それがカズだと知ったのはこの前の祭典の時だけどね。」

だから、僕には言わなかったんだね。
今なら凄く理解できる。 

「だからカズとは苦い恋なの。でも、スッキリはしてるんだ。」

しょおくんが苦い恋したんだ。
僕も智とは苦い恋だってこと?
でも、僕もしょおくんの話を聞いてスッキリしてきた。  

「ありがとう」

するとしょおくんはびっくりしてたけどぎゅっとしてきた。 今日だけ泣かせて?
甘い匂いに包まれながら沢山泣いた。