Side J
卒業式、僕たちの卒業式は短く終わった。
沢山人数がいるのに。先生たちの話が短くてこの学校は不思議だった。 男子だけの卒業式だし、共学なのに男子校って感じだった。
そのおかげか、女子からの告白が少なくなった
最後、しょおくんの話はみんな笑顔だった。
最後にクラス全員からの一輪の花を纏めて僕が渡すことになった。 一人一人で渡せばいいじゃんと思ってると先生は潤から貰った方が嬉しいだろうからと言ってきた。
え? どういうこと?と思ってると
「ふふっ、先生のお気に入りだからだよ」
なるほど・・・ってお気に入りなんかしちゃダメでしょ! もぉ、しょおくんしっかりしてよね。
恥ずかしいよ、でも渡さないといけない。
「先生、いいよと言うまで後ろ向いてて」
そう言うと
「なんで?」
だよね・・・、カズくん・・・。
「潤くんも先生に後ろ向いてほしいよね?」
僕に聞いてこないでよとは思ったけど、確かに向いてくれた方が恥ずかしくないかも。
「ね、いいでしょ?」
しょおくんは少し考えて
「んー、二人が言うなら」
後ろ向いたからゆっくりと立ち上がってしょおくんのそばに。
凄く緊張するよ。 だって、カッコ良すぎるんだもん。
「いいよ」
僕の顔が真っ赤になってなければいいけど。
ドキドキ、ドクドク、こんなに鼓動が早いのは初めてだよ。
しょおくんは振り返るとビックリしていて
「え? なに、俺になの?」
ふふっ、すっごくビックリしていて僕の緊張は解れちゃった。
「一人一人から一輪の花を纏めたものだよ」
しょおくんは少し涙を流しながらも
「凄いな~、ありがとう、嬉しいよ」
嬉しそうに笑った。
ふふっ、もぉ、しょおくんが泣いちゃうと僕まで泣いちゃうよ。 しょおくんが滅多に泣かないからこそつられてしまう。
すると友達の一人が
「なんで、潤まで泣いてるんだよ、てか、二人とも好きならしちゃえはいいのに!」
「え?」
また違う人から
「潤は分かりやすいからよく分かったよ、俺たちとは違う好きだってこと」
え? バレてるってこと?
「そんなこと言ったら先生も分かりやすいよね
だって、テンションが違うし」
あれれ?・・・、僕たちの関係がバレてるの?
「さすがに三年間同じだと二人を見れば分かっちゃいますよ」
そうだね、上田くんなら気づいていただろうね
それに教えたときになんとなく分かってたって言ってたもんね。
「キスでもいいよ?」
一人が言えば
「両思いだからな」
なぜかみんな賛同してる。
しょおくんは少し考えてから
「クラス全員が知ってるとは思わなかったよ、男同士なのにいいの?」
もちろん、生徒と先生の恋愛なんていけない。
しょおくんはそれ以前に家族でもあるから。
そして男であるから問題点は沢山ある。
なのに、どうしてそんなに喜んでくれてるんだろうか。
「二人が幸せならそれでいいと思ったから。
多分、別れろって言われてもそんなことはしないと思うから。」
なるほどね。 確かにそんなこと言われても別れるつもりはない。 しょおくんもそんなことをしないと分かってるから安心する。
「ふふっ、遠慮なく」
ぎゅっとしてきて耳元で
「良かったな、認めてもらえる人が増えて」
お願いだから耳元で言わないでよ。
僕のモノが反応しちゃったじゃん。
ふと、みんなをみると恥ずかしそうにしてる。
あれれ? みんながいいって言ったのに?
そのあとはみんなで一緒に帰って僕はひたすらからかわれた。
「先生のどこが好きなの?」
とか
「エッチしたの?」
とか
「デートはどうしてるの?」
なんて聞いてくる。 もぉ、恥ずかしい//
とりあえず答えたけど・・・、何で答えてる自分がいるんだろうと思うと少し期待してたのかもと思った。
とりあえず別れ道でカズくんとだけになった。
「二人にとっては幸せな卒業式だったんじゃない?」
そう言われた。
確かに、そうかもと思ったし、気を使ってたのかもしれないし。
「そうだね」
また別れ道でバイバイしてお家に帰った。
さて、今日もしょおくんを待ちながらお昼ご飯を決めて作った。
「ただいま~」
ふふっ、帰ってきた。
バタバタと走ってぎゅっと抱きつく。
「お帰り、お疲れさま」
ふふっ、きっと僕たちの生活に何も変わらない
どんなに忙しくなろうが家には帰ってくる。
だから、ずっと別れることなんて無いんだよねと思った。