終わっちゃう日の前の夜中、なんとなく目覚めた。 智がいなかった。 何処にいるんだろうと思って探すと電話をしていた。

僕は隠れてその話を聞いてきた。
カズって誰だろう。 誰なんだろう。
なんで、智は泣いているのか分からない。
んー、そう言えば昔にずっと好きな人がいたって言ってた。 それがもしかしてカズって人のこと?

僕はベットに戻って寝始めた。
次、起きたときの朝、智の様子は変だった。

「どうしたの?」

なんかボーッとしてるんだよね。

「なんでない、行ってきます」

あれー? 何でだろう。 いつもならキスしてから行くのにそれがない。

更に不安だよ。 でも、最後のお仕事、しっかりやらないとね。 

「おはよ、俺は暫くバイトかな」

「そっか」

僕はまだ決めてなくて、どうしようかと考え中
最終日だから挨拶をしっかりして、最後まで楽しんでやれた。

今日は相葉くんはいつもより早めに終わるから僕と一緒に帰ることに。

「潤ちゃん、何か軽いもの食べに行かない?」

んー、時間あるし頷いた。
向かったのは今人気のあるワッフル屋さん。

「何味にする?」

聞かれて相葉くんと同じチョコ味にした。

「美味しい」

ゆったりと相葉くんと話すのは初めてだったから沢山話を聞いて連絡先を交換した。
そうすればこれからも友達で話せたり、遊べたりすることができるんだもんね。

ふふっ、楽しかった。
家に帰って今日も美味しいものを作る。
スマホが鳴って見てみると智からだった。
え? あ、そうなんだ・・・。

今日は一人か。 別に寂しくないけど、余っちゃったよ。 ここに家に呼んだらきっと勘違いしそうだし、智の家だし。

お風呂に入って寝よっと。
入り終わり、ベットにつくと少し広い。
明日から僕はどんな生活になるんだろう。
新しいお仕事探そっかな。
枕が二つあるから一つは智の香りがする。
そう言えば変わったこととすれば毎日セックスすることが無くなったことかな。
何でかは分かんないけどそんな気分じゃない日の智が多くなったんだ。

とりあえず何を考えたって明日は智が帰ってくるからそこで何か分かるかもしれない。
ぐるぐると考えてるうちに眠くなった。

ふわりと抱き締められた。
ん? ゆっくりと目覚めると智が隣にいた。

「おはよう、今日はゆっくりしよう?」

そうなの?智のお店のお休みは不定期だから僕にははっきりとは分からないんだ。

「おはよう、いいけど、洗濯物干したいからそのあとね?」

智の分も僕がする。 こういうことしかできないから智にはやらせない。
下に降りて今日の洗濯物を確認して小銭とか入ってないか確認する。 ん? ズボンのポケットに何か入っていた。 名前と会社の住所?
昨日はその人と飲んでたのかな?
でも、このにおいは、居酒屋やレストランとかのにおいじゃない。 人のにおい。

とりあえず洗濯機に入れてどうするか考える。
んー、抱きつかれた? 
ぐるぐると考えていると後ろから抱きつかれた
後ろからは少し苦手なんだけど。

終わって干し始めた。 智が手伝おうとしてたけど僕は一人でこなした。

「待たせちゃってごめんね?」

ふふっ、もぉ、そんな寂しそうな顔しないでよね。 腕を引っ張ってベットに戻った。

ゆっくり過ごすって何したらいいのか僕には分からない。 

「んふふ、潤はヤりたい?」

「やだ」

今はね? ただぎゅっとしてたい。

「似合うな、これ」

智が買ってくれたんでしょ?
記念日に智が買ってきた大切なものでしょ?

「ふふっ、ありがとう」

僕からキスした。 
んんっ、深くされてどんどん深くなる。
そこにはどこか、苦さがあった。 

大人になって初めてゆったり過ごした日々だった。