Side S
あれから年が明け、受験日だ。
「ふふっ、絶対に受からないとね!」
潤は張り切ってきた。
まぁそうだよな。 俺が働いてる学校に入学する予定なんだから。 ちなみに俺はその学校を教えた覚えはない。
何で知ってるの?と聞けば調査したと言ってきた。 調査? 聞き返すと潤は丁寧に説明してきた。 少しだけ嫉妬してムカついたけど、カッコいいのは僕がいるからって思ってルンルンな気持ちで帰ったんだと。
まぁコソコソしてるのは廊下でよくわかるから何となく分かってたし、告白されたこともあるし。
ちょっと待てよ? 確か、紙を見ると・・・
俺の担当の部屋に潤が来る。
はぁ…、悪くはないけど、ドキドキするからな
俺は潤よりも早く出て教室に。
何人か面接をしてるけど、目線がキョロキョロしてたり、挨拶が出来てなかったりするんだな
内容はいいこと言ってるのに残念だな。
俺の隣の先生は優しいから割りと減点してない
俺が厳しすぎるのだろうかと思ってしまった。
次は誰だろうと思ってめくれば潤だった。
教えてないから驚くだろうな。
凄くドキドキしてきた。 叩いた音がしたからどうぞと言えば今まで見たことないような潤だった。
ヤバイほどドキドキしちゃって質問は隣の先生に任せた。 いつも通りなんだけど、何かが違う。 オーラか。 いつもよりもやる気が見えてくる。 質問にはしっかりと答えながら時々笑顔を見せながらで、潤らしいなと思った。
俺からの質問なんてないよ。間違えなく合格だと思ったからな。 挨拶も目線もしっかりしていたしね。
午前の部が終わり、職員室に戻ると俺の席に弁当が置かれていた。
あれ? 俺、鞄の中にしまってたはずだけど?
鞄を開くと弁当はない。 大きさが大きな弁当だしな。 開けてみるとメッセージ付きのオムライスだった。
ふふっ、潤は可愛いな。 文字も可愛くて食べるのに勿体ないけど食べさせてもらいます。
美味い。 疲れていたはずの気持ちも体も一気に回復した。
ん?弁当が入っていた袋にメモが。
なるほどね。帰ってからたっぷりと愛してあげようと思った。
最後まで終わって無事に帰れたのは夜だった。
「おかえり~、出来てるから早く早く~」
「ありがとう」
済ませれば潤はテーブルに並べ始めた。
「ビックリしちゃったじゃん、しょおくんがいたなんて」
そう言って拗ね始めた。
その唇にチュッとして
「ふふっ、ごめん。」
「もぉ、謝ってないよな?」
そう言って潤は頬を膨らませ、俺を見る。
やめてくれ…、今すぐお前を食べたくなるよ。
「許してくれないの?」
「んー、じゃあ、沢山作ったから沢山食べてね?」
いいよ、潤のなら沢山食べれるから。
食べ始めれば潤はニコニコして
「美味しい?」
俺の隣にきてそう言ってきた。
「もちろん、美味いよ。」
そう言って沢山食べた。
「お弁当はずっと、悩んでたんだよね。 栄養があるお弁当か大好きなオムライスにするか」
ふふっ、それはごめんな。
「うん、で、オムライスだったと」
「ふふっ、頑張ってほしくてね?」
「ありがとう」
食べ終わって軽くキスすると
「もう少しだけ待ってて?」
そう言って皿を洗い始めた。
後ろからぎゅっとするとビックリしすぎたからか潤は皿を割ってしまった。
「もぉ、急になんてされたらビックリしちゃうから。 大切なお皿割っちゃったし。」
涙目で俺を見たあと破片を取れる範囲で取ってまた皿を洗い続けた。俺は終わるまで座って待ってた。
終われば
「大切なお皿だったのに。」
これは泣いてるの?怒ってるの?俯いててよく分からない。
「ごめん」
「んー、じゃあ今度、買ってきてね?」
そう言って泣きながらもニッコリ笑ってた。
「一緒に行かないの?」
そう言うとぎゅっと抱きついてきて
「いいの、僕が気に入りそうなお皿をしょおくんが買ってくるの。 なるべくお早めにね?」
そう言ってチュッとしてきた。
「ねー、沢山愛して?」
欲情した顔を向けて言ってきた。
成長したな。 色んな意味で。
「いいよ」
ちょっと、前に買ってこっそりと隠してた。
「いつの間にか買ってたの?」
「うん、もっとできるだろ?」
「ふふふっ、エッチのために買ったの?」
「それだけじゃないよ」
そんだけで買ったら完全的に変態だし、潤の全部を愛してるから疲れが取れればいいなと思ったからだ。
「ありがと」
そう言ってぎゅっとしてきた。
ぎゅっとしてから潤をそっと倒す。
「沢山あげる」
明日は休みだし。
「ふふっ、うん」
悪いけど、止められないよ?
新品なベットだし家だし、明日は休みと好都合なことばかりだからな。