Side J
季節は真冬。 僕は熱が出た。
しょおくんは病院を休んでまで看病してくれてる。
「ごめん、注射打っとけばそんな苦しくないはずなのに…。」
「しょおくんのせいじゃ…ないよ? 僕がなっただけだから」
僕はインフルエンザにかかってしまった。
こんなに辛いのは初めて。
けど、隣にしょおくんがいるから少しだけ落ち着く。
「寝な? 傍にいるから」
確かに、お薬は飲んだもんね。
僕はしょおくんの手をぎゅっと握った。
安心して寝始めた。
冷たい…! そう思ったからそっと瞳を開けると
「冷えピタ、取り替えた。」
ごめんね。 そんなに触れることは出来ないからしょおくんも辛いよね。
そう思ってると
「汗、かいた?」
そう聞かれたから、あっと思った。
暑い。 汗はびっしょりだった。
頷くと
「新しいのに取り替えよ?」
そう言われたから着替え始めた。
するとしょおくんはプイッと僕の方を見なくなった。 え? 何?
僕の裸、いつも見てるのに? なんで、わざわざそんなことをするのか、変なのついてないのを確認して着替え終えた。
「しょおくん?」
呼ぶとゆっくりと僕の方を見た。
「どうして、そっぽを向いたの?」
じっと見られても恥ずかしいけど、そっぽ向かれたら寂しい。
「エロくて我慢できそうに無かったから」
そう言って拗ねてる。
ふふっ、僕が? そんな僕がエロイなんて…!
でも、確かにしょおくんにとってはエロイかもと思った。別に僕のせいではないけど。
「元々、そんな身体にしたのはしょおくんじゃん!」
そう言うと
「ふふっ、確かにそうだ」
もぉ、しょおくんがそんなに笑うから自分が言ったことに恥ずかしくなった。
「しょおくんのバカ!」
知らない。 反対側向いて寝始めた。
次、起きたとき、しょおくんは僕ことをぎゅっとして寝ていた。
移っちゃうよ。 ただの風邪では無いのに。
でも、温もりが嬉しくて僕からぎゅっとした。
「あ、起きたの?」
頷くと僕のおでこにしょおくんの手がそっと触れて
「下がってきてるな…、何か飲む?」
「何でもいいよ」
本当は飲ませて?って思ったけど、移っちゃうなと思ってやめた。
「飲める?」
僕は頷いて飲み始めた。
喉の乾きは無くなり身体中が潤った気分だった
「ご飯食べる?」
頷くと僕の髪の毛を撫でて
「うどん、買ってきたから食べよ?」
え? 買ってきてくれた? ってことは…、僕が寝てる間に買いに行ってくれて、それから僕の傍で寝たってこと?
「ありがとう」
しょおくんは僕をそっと起こして、
「元気になってくれればそれでいいよ」
そう言ってキッチンに行ってしまった。
出来上がったうどんを持ってきてくれて食べ始めた。
でも、フーフーしながらでも、熱くて食べれそうに無かった。
それを見たしょおくんは小さなお皿をとってきて蓮華と箸を使って少量のうどんをお皿に移した。
「これなら食べやすいでしょ?」
ふふっ、これならそんなに熱くはなかった。
「うん、食べやすい!」
最後まで食べ終わって寝る支度をする。
ふふっ、なんだか気分が楽になってきた。
ベットに入るとしょおくんはぎゅっとして
「寝れる?」
「寝れない。」
寝すぎちゃって寝れない。 どうしたらいい?
「んー、どうしよっか。 テレビでも観る?」
「うん」
二人でテレビを見始めた。 ふふっ、こうして笑いあったりしてるのが不思議。 本当は寝てなきゃいけないと思うのに、しょおくんは無理をさせなかった。どうしてなんだろう。
けど、自然と眠くなって眠くなってしょおくんがベットに連れてってくれた瞬間に意識が無くなった。
次起きたときはしょおくんはいなかった。
そっか。 流石に2日も休めないもんね。
けど、朝ぐらい一緒にいてほしかったなって思った。 時計を見るともうお昼でこんなに寝てたんだと思うと寂しかった気持ちが嬉しい気持ちに変わった。 しょおくんは僕を起こそうとはしなかったんでしょ? しょおくんに起こされれば僕は眠くても起きるし。
でも、暇な時間だった。 インフルだから、料理したら移りそうでできやしない。
とりあえずテレビをつければいっか。
へぇー、今年のインフルエンザは過去最大なの? そんなにみんななってるんだ。
なら、僕だってなる可能性はあったんだね。
ニュースを見てたらガチャって音がしたから誰だろうと思って向かえばしょおくんだった。
「今日は早く終われた。 って言ってもどうしても見てほしいって言われちゃったから、急遽仕事が入ったんだけど。」
「しょおくん、お疲れ」
ぎゅっとして
「お昼、雅紀が買ってきたから食べよ?」
コンビニで買ってきたんだ。
おにぎりとうどんとお蕎麦。
しょおくんはお蕎麦を頼んだのかな。
ふふっ、美味しそうに食べるしょおくん。
そんなしょおくんは好きだけど、可愛すぎるから困っちゃう。
「ん? どうした?」
「ふふっ、なんでもないよ?」
じっと見すぎちゃった。 少し照れてるしょおくんはまたまた可愛い。
このままだといつか僕の心臓が破裂しそう。
そのぐらい毎日心拍数が凄いと思う。
カッコ良くてもドキドキするし、急に可愛くなるとまたドキドキするんだ。
「顔、赤いけど平気?」
うそっ、真っ赤になってる?
「お前、心拍数上がってるな?」
「だって、しょおくんが狡いもん」
そう言うとしょおくんは
「アハハ、俺、なんもしてないよ? 危ないからもう少しだけ下げれたらいいな。」
そう言ってぎゅっとしてきた。
落ち着くはずないじゃん、落ち着かないからいつもドキドキするんじゃん。
だけど、背中を擦ってゆっくりでいいよ?って言われてるみたいで…、少しずつ少しずつ落ち着いていった。
また食べ始めて、ふと時計を見ると午後の時間は始まっていた。
「ねー、行かなくていいの?」
そう聞けば
「午前のは緊急だから。 本当は今日は休みだから平気。」
ふーん、しょおくんがいいならいいや。
今日も沢山沢山愛されてる。
繋げなくてもこの時間がそうだなって思うけど、もっと触れられたらきっとお互いに欲しくなるんだろうなと思った。