Side S
潤と付き合って一年がたった。
マネージャーが
「今週の週刊紙に載ってますよ?」
マジかと思って見てみると俺の誕生日と最近、潤が俺の家に来た様子が撮られていた。
「マジか…! 怒ってる?」
上の方は怒るだろうな…!
「それなりに…!」
「どうしますか? 直撃、これからはあるかもしれないじゃないですか…!」
そうだよな…! 俺ならまだしも潤は真っ直ぐだから嘘つくのが苦手なんだよな…!
表情や声とかで分かっちゃう人、鋭ければ、分かっちゃうだろ…!
「潤は、このこと知ってるのか?」
ドラマの撮影がもう少しで落ち着きそうだから今は会えない日々だ。
「直接見なくても、噂では流れますから知ってる可能性は高いと…!」
落ち込んでるよな…!
「今日は行ってあげてください、私から少しだけ話しておきます…!」
行っても会ってくれるか?
「ありがとう」
結局助けてもらってる。
潤を一人で守ることは無理なのだろうか。
マネージャーは潤に連絡してる。
オッケーらしい。 潤の家に着いて鳴らすと
「開けたよ」
早く会いたい気持ちが大きいけど、冷静にしないとなと思い深呼吸してから向かった。
「じゅん…!」
泣いてたのか? 少し腫れてるのが分かる。
「しょおくん」
ぎゅっと抱きついてきてずっと俺の名前を呼んでる。
「ごめん、寂しかったよな…!」
忙しすぎて1ヶ月ちょい前ぐらいだ。
「うん…! でも、お仕事なのは分かってたし、俺も飲みに行ったり、ジムに通ったりしてたから…!」
そうだよな。 潤も潤の時間があるもんな。
「それはいいんだ。ごめんなさい、俺のせいだよね…! バレちゃったのも、気付かなかったのも」
知ってたんだ…!
「それは、違うよ。連れていったのは俺からだしね…! だから、謝るなら俺の方。ごめん」
潤は首を横に振って
「しょおくんのせいじゃないよ? 楽しかったし…! いつもしょおくんに会いたくて気持ちが抑えられないから…!」
落ち込んでるな…!
「それ、俺もだよ?」
納得してくれるかな?
「ん? どういうこと?」
「潤と同じ気持ちだってこと。 楽しかったし、潤に会うとき嬉しい気持ちだよ?」
そう言うと、ぎゅっとさっきよりも力が入った
「ほんと?」
「ほんとだよ? 好きだからね。」
潤以外にいないよ?
早く会いたいって気持ちはね。
「ふふっ、そっか。 嬉しい」
少しだけだけど笑ってくれた。
「じゅん…! 愛していい?」
無理? 無理矢理はしないけど…!
「うん、してくれる?」
良かった。 大丈夫みたい。
「もちろん」
このままじゃ動きにくいから一回離れて後ろからそっと抱きつく。
「もぉ、しょおくん…! 後ろからは、やっぱりダメ!」
怒らせた?
でも、許可もらったんだけどな…!
「なんで?」と聞けば
「だって…!//」
ん? 少し照れてるな。 なんだろう?
「しょおくんが見えないもん!」
あー、なるほどね。 ふふっ、可愛い。
そっと潤の手を繋ぐ。
「ありがとう」
ニッコリ笑って潤は俺の手をぎゅっと握ってベットについても離すことはなかった。
「じゅん? 握ったままだとちゃんと愛せないよ?」
「ごめんね、何か握ってたくて…!」
「分かった、潤が安心するまで、ずっと握ってるからね?」
そう言うと安心したのか握ってた手を潤が離した。
「沢山してくれる? でも、その前にぎゅっと抱き締めてくれる?」
遠慮しなくていいのにな…!
ぎゅっと抱き締める。
「ねー、しょおくん」
ぎゅっと抱き締めていたのをそっと離して
「どうした?」
「離さないでね? もう少し、いさせてね?」
離すつもりないけどな…!
「分かった。 離さないよ」
潤は涙を流しながらも嬉しそうに笑う。
「ふふっ、ありがとう、優しいね」
別に優しくなんかない。
自然となるだけ。 無理もしてないしな。
「んー、じゃあ始める?」
ゆっくりとやろっか。
「ふふっ、うん、ちょうだい?」
こんな可愛くされちゃ、こっちは保てるかな?