Side S 

潤と仲良くなれたけど…! 
ずっとドキドキしてる。
でも、そんなのは一瞬の出来事。

僕は、ずっと悩んでた。 
勉強することでいつか僕の夢が叶うなら何だってやってやると思ったけど、潤といる時間が減っちゃう…!
それに、そんな詰め込みすぎてもなと思ってずっと悩んでたけど初回だし、出てみるかと思った。

その授業はいい感じだけど、もう一つ同じ時間に気になる授業があった。
そっちは人気過ぎて混んでいたけど受けてみた

終わって屋上に行くと潤が怒った。
せっかく、仲良くなれたと思ったのに…!
仲良くなりたいと思ったのは僕だけだったのかと思うと落ち込んだ。 
せっかく、綺麗なの見せようとしたのに…!

だから、潤から逃げた。 けど、家に帰れば僕は、猫として潤の傍にいなくちゃならない。

行きたくないとは思ったけど、初めて家にお邪魔したとき、ずっと嬉しそうにしてた。
そんなに僕といるのが嬉しいの?と思った。

僕がいなかったら駄目だと思って潤の家にお邪魔した。

帰っても潤は落ち込んでた。
勝手に逃げたから?と思うと少しチクッとした

潤が僕の言葉が分かる理由はテレパシーもあるけど、元々しなくてもなんとなく分かってるらしい。 潤の心の中も猫の時は全部分かる。
だから、酷く落ち込んでることがよく分かるし
明るく振る舞おうとしてるのも分かった。

すると離れないでね?って言われた。
少し覗かせて貰うと、ずっと寂しい思いをしてることが分かった。 僕がいて寂しくないならずっといてあげる。

確かに無理矢理な感じもしたけど、優しいし、ちゃんと気持ちを分かってくれてる。
なら、僕は、ここにいる。

潤は寝た。 僕は、人間に戻った。
一日でも人間に戻らなければいけない。
特に夜になると、猫でいる時間が長いからね。

そっと潤の唇を指で触れてみる。
気持ちいい。 欲しくなりそう。
でも、僕は、寂しくないように猫でいないとね
また猫に戻ってゆっくりと寝始めた。

翌朝、潤と目があった。 

「おはよう、寝れた?」
頷くと

「良かった~」
心配してくれたの?

ありがとうと心の中で言った。
僕が話すとバレちゃいそうだからね…!

それから朝御飯を食べて潤は学校に行った。
今日は一時間遅いから、ゆっくりしてた。

潤の部屋を見ると綺麗に本や好きなものが並べてあった。

潤の机の引き出しを開けると手帳があった。
中を覗くと日記が書かれてあった。
毎日一言書いてるみたい。

潤は両親が小さいときに居なくなっていて、ずっと寂しい思いをしてたんだ。
昨日を見ると…!
“もっと、仲良くなりたかった“
そう書いてあった。 僕と?
仲良くしてくれるの?

ーーー
学校についた。 智くんに聞いてみようと思いいつもよりも早い時間に出た。

「んふふ、翔くん、ここに来るのは珍しいね?」

「ねー、人間を好きになったらどうしたらいい?」 

そう聞くと、一瞬驚いたけど…!

「猫が猫同士じゃないのは過去の中でいないからな…! けど、好きになることは悪くはないと思ってるよ」
やっぱりそんなのいないよね…!

「難しいよね…!」

「事情を知ったら、悪いけどこの学校から転校することになるよ?」

分かってる。 
けど…! 潤なら、知っても受け入れてくれると思うんだ。

「うん、ありがとう」

「んふふ、どんな人なの?」
ざっと説明すると

「今度、俺が会ったら探り入れてみるよ」

「うん、大丈夫だよね?」

「成功させたないなら見極めないと…!
手助けは期待しない方がいいよ?」

智くんと話したあとパソコン室に向かった。
次は、コンピュータを使う授業。
席は自由だった。 どこにしようかなと思った

考えてたら…!
「しょおくん!」
呼ばれて振り返る。

潤だった。同じなんだと思った。

「隣にしよう?」と言われたから頷いた。

「昨日はごめんね? 僕もよく分かんなかった。 ぐちゃぐちゃだった。 しょおくんにだって言えないことはあるもんね。 僕だって全部言えるかなんて分かんないし…!」

「うん、僕も勝手に帰ってごめんね?」
すると、潤は

「ね、昨日、しょおくんが屋上に呼んだ理由は夕やけだよね?一緒に見たかったんでしょ?」
答え、分かってたんだ。

「そうだよ」

「ね、今度は一緒に見よう? しょおくんと見たいんだ」

僕と? 一緒にでいいんだ…!

「いいよ」
すると潤は嬉しそうに笑った。

「ふふっ、しょおくんと一緒に受けられるの嬉しい」

「うん、僕もだよ」
だって、潤のこと、大好きだからね。
いつか、いつか、なれたらいいな。

「ありがとう」

「どういたしまして」

今日の授業が終わった頃、潤は僕のことを待ってたみたい。

「しょおくん、帰ろ?」

え?一緒に帰るの? 
一人で帰ってるから少し驚いた。

「いいよ」と言うとやったと喜んで

「ふふっ、早く早く~!」

嬉しそうだな。 僕は潤の後を追いかける。

屋上じゃないけど、連れてきてもらったのは公園だった。

「ここからも綺麗なんだよね」

確かに、ここからでも凄く綺麗だった。

「綺麗だね」

「ふふっ、でしょ?」

得意気に言われた。
でも、そんなところも好きだ。
潤の全部が好きなんだ。
僕の思いはそろそろ限界になりそうだよ…!

そんなこと考えたら潤は僕のことをぎゅっと抱き締めてきた。

「嫌ならやめるけど…! そうじゃないならいい?」と聞くと

「嫌じゃないよ?」
これは期待してもいいの?

「分かんない、しょおくんのこと、道おもってるか友達以上なのは分かってるし、抱き締めたいと思うのもしょおくんだけ。それがどんなのなのかなんてまだ、分からない。答えが出てないけど…! 答えが出るまで、僕は、しょおくんとは離れる。」

考えすぎな部分もあるかもしれない。
けど、自分も恋だと気づいたとき、有り得ないって思ったことがあった。
だから、気づいてても気づかぬふりをしてるのかもしれないし、本当に分からないかは僕は分からない。

「なんで、離れようとするの? 一緒にいながら見つけたらいいじゃん?」

そう言うと

「そうしたいけど…! そしたらまた抱き締めちゃうと思うから…!」

「潤が決めたことだから僕はこれ以上反論する気はないけど…! 勉強とかどうするの?」

分かんない、授業あるんでしょ?

「それは…! コツを掴んだと思ったから多分大丈夫、心配してくれてありがとう」

「潤の決断、待ってる。ずっと、待ってるから答え、出してね?」

待つぐらいはいいでしょ?

でも今夜は潤の家には寄らない。
行くきもない。 多分、行っても潤は相手するほど余裕じゃないから。

久しぶりに自分の家に帰った。
潤…! 早く好きになって?
僕は初めから潤のことが好きだったよ。