しょおくんと手を繋ぎながらぐるぐると色んな場所に向かった。
ほんとに楽しくて久しぶりってのもあるのかもしれないけど、飽きなかった。

「ねー、プリクラ撮らない?」
え? 撮るの? そう言うのって女の子同士じゃないの?  んー少し恥ずかしいような…!

「ダメ?」と聞いてきた。
そんなに僕としたいの?

「いいよ、やろ?」
しょおくんとの思い出になるもんね。

いざ、撮ると緊張しちゃったけど、しょおくんが僕の肩をポンとしてくれたから緊張が解れてバカでしょと思うぐらいの写真もあった。

ふふっ、デコレーションするときにしょおくんは悩んでる。 僕も悩むけど、時間がないからね…! 完成してしょおくんの家に帰ることになった。

楽しかった、沢山笑って沢山楽しめて良かった
好きな人と出掛けるってこんなに楽しいことなんだね。 彼女と出掛けたときってこんなにワクワクしたものじゃなかった。

帰るとしょおくんのお母さんが僕に話があるって言ってきたから、しょおくんは自分の部屋に戻った。

“潤くんは翔と凄く仲が良さそうだね、翔は私に対してなにか言ってた? 本音を話してた?“
んー、そうだ、僕も聞かないといけないから話せるだけ話してみよう。

「しょおくんは、今、悩んでた、しょおくんの演技を認められて監督さんからアメリカ行かないかって、舞台のお仕事、やりたいって言ってましたよ?」
だからなのかな? 急に遊ぼうとしたのは…!
本当に楽しそうにしてたし、あの笑顔は嘘じゃないはず。

“やっぱりちゃんと認めてあげるべきだったのかな…! 翔にはそんな芸能人になってほしくなかった、人気なればなるほど狙われやすいから…! 夫が単身赴任してるから余計に心配で…!“

そっか、結局しょおくのお母さんは、心配からなんだ。 なら、僕は心配させないように説得すればいいのかな?と思ってると

“今回は行かせてあげたい…! それによっては考え直したい“

え?ふふっ、しょおくん、行けるじゃん!

「もしかして、本人に言うのは恥ずかしいですか?」
しょおくんのお母さんは実はとても心配性と恥ずかしがりやみたい。

“お願いできるかしら?“

少し俯いてる。 ふふっ、可愛い。
しょおくんと似てるところは唇と申し訳なさそうにする瞳だね。

「いいですよ、しょおくんと話してきますね?」と言って席を立ち上がると少しだけ微笑んで

“翔のこと、よろしくね?“

それはどういう意味で言ったの?
でも、なんとなくなんでも分かってる気がした

しょおくんと同様、瞳がそう語ってる。
今までそんな人を見てこなかった。
だから、ドキドキする。
ねー、しょおくんと付き合ってていいの?
彼女と一緒にいて、将来は子供産んで欲しいんじゃないのかな?

なのにどうしてそんなにさっきほほえんでくれたの? 分からないよ。 僕は彼女とも付き合ってて酷い奴なのに…! どうして優しくしてくれるの? でも、僕は今のままでいたい。
しょおくんといれるなら今のままでいい。

それが僕の答えだと思う。
だって僕は、しょおくんとはずっといたい。
でも、彼女とも別れるつもりは今のところはない。 てか、別れられない。 だって僕よりも年上だから。 言い訳だとは思うけど、でも、僕を好きだと真面目に言ってくれたのが彼女だった。 信じてあげたい。 もしかして、彼女は嘘ついてるのかな? ふふっ、お互いに騙しあってることになるよね、そしたら。

だんだんと涙が溢れてく。 見られないようにトイレを借りてそっと泣いた。
こんなの、苦しい。 苦しいけど、こうするしかないもん。 僕には偽りの愛しか貰えない。
偽りの愛しかあげられない。 本当の愛なら今、彼女か、しょおくんかどちらかと別れているから。

しょおくんの部屋に行くとしょおくんはいつも通りの笑顔で抱き締めてくれた。
抱き締められると、どんな痛みも消してしまうから甘えたくなる。
もっと甘えても怒らない?