しょおくんと出会ったのは僕が所属してる芸能事務所だった。
僕がまだ高校生の時に初めて連続ドラマに出られた。オーディションを受けて主演をゲットできた。
その時に出会ったのは大学生だったしょおくんだった。
しょおくんも主演みたいだけど、僕と正反対の役だから全く釣り合わないのかなと思った。
けど、「潤くんだよね? よろしくね?」と言ってニッコリ笑った。
よく見ると凄くカッコよくて、ドキドキした。
「確か、しょおくんだよね?」
名前は、よく聞いたことあったし、テレビにも沢山出てたから、知ってた。
けど、その時は、何とも思ってなかった。
「ふふっ、知ってるんだね」と言って
「これからの撮影、頑張ろうね?」
なんで、こんな僕に話しかけてくれるんだろう
今まで、撮影が始まれば多少は話すけど、今回みたいにオーディションで話されることはなかった。
「ありがとう」と言うと
「ねー、俺、潤と仲良くなってみたいな」と言ってさっきよりも近くなった。
そっか…! って仲良くなりたい?
僕と? そんな人は今までいなかった。
仲良くなりたいなって思っても僕なんかと無理な気がした。
素敵な俳優さんや女優さんから見ればこんなチビな僕となんて仲良くなんかなってくれないと思ったからだ。
「僕と? ほんとに?」
自信ないもん。 ほんとに仲良くなれる?
「俺さ、ここに入ってからさ友達できてなくてさ…! 学校にいけば多少はいても、そんな話するわけでもないからね」と言ってきた。
そうなの? しょおくんは、沢山、友達いると思うのにな…!
「いいよ? 僕でよければ」と言うと
「マジで? 凄く嬉しいな。 帰りどこ?」と聞かれた。 最寄り駅のこと?
言ったら…!
「俺も、その近くなんだ、いっしょに帰ろ?」と聞かれた。
またこれも初めてだった。
そして、一緒に帰ることにした。
駅に降りるとしょおくんは
「パフェ、好き?」と聞いてきた。
パフェ、食べたことなかった。
そう言うのって女の子が食べるものだと思ったから。
「食べたことない」と言うと
「近くに、美味しいパフェあるんだ、食べない?」と聞いてきた。
最低限のお金しかない僕には無理だよ。
お金は、親が管理してるから。
「パフェって高いでしょ?」と聞くと
「ん、まぁ潤にとったら高いかもな」と言ってきた。
しょおくんにとっては安いもんなのかな?
沢山テレビに出てるからお金、沢山ありそうだもんね。
「そんな、お金ないよ?」と言うと
「奢るから食べよ?」と言ってきた。
え? 奢っとくれるの?
「ダメ?」と聞いてきた。
なんで、しょおくんが悲しそうな顔をするの?
奢って貰うなんてされたことないし怒られちゃうよ。
「だって、奢って貰うなんて…!」と言うと
「大丈夫だよ、潤は特別だから」と言ってきた。
特別? 特別だから奢ってくれるの?
「ほんとに?」と聞くと
「嘘つくはずないじゃん」と言ってニッコリ笑った。
「じゃあ、連れてって?」と聞くと
「勿論、ほら、早く~!」と言ってどんどん進むしょおくん。
それに追い付くように小走りした。
それから、パフェを頼んで席を待つ。
パフェがきた。 わぁ、大きい。
全部食べれるかは分からない。
「食べれそう?」と聞いてきたから
「多いかも」と言うと
「食べれるだけ食べな? 残りは俺が食べるから」と言ってきた。
優しいね。 しょおくんの優しさに感謝した。
「いただきます」と言って食べると甘くて、美味しくて、もっと食べたくなる。
「どう?」と聞かれたから
「甘くて、美味しいね」と言ってニッコリ笑うと
「そっか、誘って良かった」と言われた。
それからひたすらパフェに夢中で食べた。
するとしょおくんが
「気に入ってくれたみたいだな」と言って僕の口元に指がきた。
何?と思うとクリームがついてたみたいでその指をペロッと舐めた。
ドキドキしてる。 なんで、何でなの?
さっきの仕草でドキドキするなんて女の子みたいじゃん。
なんで? しょおくんと話したり、見てるだけでドキドキするの?
こんなにドキドキしたことないよ。