それから僕は帰れなかったから適当に歩いてた。
そしたら、月がよく見える場所に着いてた…!
久しぶりに来たところ。
今日は、赤い満月。
なにか起こるのだろうか…!
「帰らないの?」と聞かれた。
「帰れるはずないでしょ…!」と言った。
だって、全ての繋がった事件は僕のせいだから…!
「全部が全部ではないと思うよ? 翔を心配させたいの? 置いていくの?」と、聞かれた。
置いていく! 置いていったはずなのにしょおくんは来ちゃったんでしょ?
「ふふ、早く帰っておいでね? 待ってるから」と言われた。
だから帰れないでしょ…!
なんで、待ってるの? 僕なんかが待ってていいはずがないのに…!
少したつと今度はカズが来た。
「歩いてたらそこに潤くんがいた、驚いたよ、たまに通る道にいるなんて…!」と言われた。
「そうだよね…!」と月を見ながら言うと
「ねー、ダメだよね? 好きになっちゃ…! でもやっぱり思い出さなくても好きでいた。」
カズ…! カズは僕よりもいいところあるのに僕みたいになっちゃダメだよ…!
「ねー、何、考えてるの?」と言われた。
「今が押し潰されそうなら、一緒になることだってできるよ?」
それはどういうこと?
一緒に罪を背負うってこと?
でも…!
「ダメでしょ、そうなっちゃ…!」と言った。
「ふふっ、そうだね」と言ってきた。
でも、背負ってくれるのはカズじゃダメ
「ごめん、無理だよ」とハッキリ言った。
だって、しょおくんしか思い浮かばないもん
しょおくんから離れなれない。
しょおくんが待ってる。
しょおくんが泣いてる。
ダメじゃん…!
僕がいないからって泣いちゃダメじゃん…!
「ごめん…! 潤くんを泣かせたい訳じゃないから…! これ、返すね? ごめん…! 潤くんには笑っててほしいよ」と言って黄色いタイヤモンドを渡される。
「それに、もう一人だけ俺が好きな人はいるから…! だから、平気! 今までどおりね?」と言って少し涙を見せたあと、少し息を吐いて…!
スッキリしたように見えた。
僕は…! 一人じゃなにもできない。
しょおくん…!
もうすぐ帰るから待っててね?
しょおくんがダメって言ってくれたのがすごく響いたよ…!
遅い夕食になっちゃうけど…!
買い物して…! 沢山買っちゃった…!
しょおくんを考えてると沢山買っちゃう。
ふふっ、少しだけ嬉しく感じた。
そっとドアを開けようと思ったけど…!
手がつかない…! どうしよう…!
入りたいだけなのに…!
しょおくんを待たせてるのに…!
あ、買い物袋から青いバラが一本綺麗に見える。
それを見ると溢れ出しそうな涙。
それを堪えて少し深呼吸をした。
そして扉をそっと開ける。
玄関に流石にしょおくんはいないか…!
奥へ進むと…!
「おかえり、遅かったじゃん」と言われた。
今でも泣き出しそうな顔。
ふふっ、そんな顔されちゃしょおくんを置いてなんていけないよ。
「ただいま、しょおくん」と言って荷物を置き、そっと抱き締める。
「お腹すいた」としょおくんは言った。
するとぐぅ~とお腹が鳴る音がしたから…!
「作るね?」と言って今日はオムライスを作った。
猫ちゃんたちも食べる…!
ほんと、何でも食べれるよね…!
久しぶりにみんな揃ってるからホッとした。
僕はここにいていいんだね。
誰一人、僕のことを責めない。
優しすぎるよ?
なんで、みんな優しいの?