秋のシーズンを迎え『サンバソウの食べ方』について少し…




短竿で際の小物釣りをのんびりと…



◎下準備


サンバソウは少なくとも釣ったその日には鱗を落としてエラと腹は処理しておきたい


結構、臭いを嫌う人も多いが、きっちり処理することで臭いはかなり抑えられる


腹の奥の背骨に沿った赤い部分もブラシで思い切りこさげ落とす


硬めの歯ブラシでも使えるが横向きなので使いにくい


ホームセンターの工具売り場などで縦向きに硬めのブラシの付いたものが売っているので、それを使えばキレイに汚れを落とすことができる



短竿で際の小物釣りをのんびりと…

写真下のこんなの




お刺身でいただくなら、柵にしてラップに包んで冷蔵庫で寝かせる


これで下準備は完了



◎サンバソウのお刺身


やはりこれは外せない


釣った当日(も美味いが)に食べるよりも翌日、翌々日、またその次の日が美味い


食べる1時間ほど前に冷蔵庫から出して、短冊に切って放置


すると冷やされて固まっていた脂分が食べる頃には表面ににじみ出してくる


舌触りも軟らかくなって、なんとも言えない贅沢な味と食感となる




短竿で際の小物釣りをのんびりと…




◎サンバソウの皮の湯引き


やはり皮を食べなければ「サンバソウを食べた」とは言えない


とりあえずその皮を使ったひと品


サンバソウの鱗は細かくヌメリに覆われているので、マダイやグレのように飛び散ることはない


なので出来るだけ丹念に落としておきたい


だが実はこれが一番大変な作業で夏場は汗をかくほど



お刺身で引いた皮をもう一度まな板の上に広げて包丁で鱗をこさげる


最初にいくら丁寧に落としていても鰭周りに残っていることが多い


キレイに鱗を落としたら適当な大きさに切ってザルに入れる


薬缶で沸騰させたお湯を全体に通す


皮の裏側が白くなって反ってきたらOK


すぐに冷水にさらして荒熱をとり、クッキングペーパーで水分をふき取る


このまま放置していたらくっついてしまうので、すぐに酢味噌や梅肉であえる


※魚のサイズが大きくなれば皮もかなり厚くなるため、湯通しする時間は長いめがいい





短竿で際の小物釣りをのんびりと…

皮の辛子酢味噌あえ




◎サンバソウのヅケ丼


お刺身にするより薄いめに削ぎ切りにしたほうがタレがよくなじむ


醤油2、みりん1の割合で1時間ほど漬ける


もちろんタレの割合や漬ける時間はお好みでOK


アツアツのご飯の上に思う存分載せる


山葵を溶いた漬けダレをかけるのもOK


ゴマも多い目が美味い


ネギもたっぷりと載せる


お好みで刻み海苔もOK






短竿で際の小物釣りをのんびりと…

やはりこれはクセになるほど美味いです




◎サンバソウのしゃぶしゃぶ


柵にしたあと皮は引かず、厚みは少し薄いめに切る


昆布とお酒でさっぱりの出し汁を作る


あとは食べるだけの超お手軽料理


出しに通して薄っすらと白くなれば食べ頃


ポン酢、またはスダチとお醤油など


好きなタレで食べればなんとも言えない贅沢感に包まれる



短竿で際の小物釣りをのんびりと…





◎その他メニュー


また、時間があるときに順次更新します



◎サンバソウの塩焼き
◎サンバソウの煮付け
◎サンバソウの香草焼き
◎サンバソウ鍋

◎サンバソウのマリネ
◎サンバソウのアラ汁
◎サンバソウの炙り
◎サンバソウの皮の唐揚げ
◎サンバソウのヅケ茶漬け
◎サンバソウの雑炊
◎サンバソウの頭、カマ、胃袋、キモのアラ煮
◎サンバソウの赤出し
◎その他


先日、ネット上のニュースでたまたまこんな記事を見つけた。


『津波で米国漂着の日本漁船内に「イシダイ」5匹、元気に生息』


今年4月、半年前の記事だ。



東日本大震災の津波で流された漁船が米国西海岸のロングビーチに漂着した。


その漁船のタンク内からイシダイが5尾見つかったというもの。



手の平サイズということなので、まさにサンバソウだ。


これがよくもまぁ、2年間もかけて元気に約8000kmの長旅をしたもんだ。


途中の水温にどんな変化があったのかとか、いろいろと気になるところ。


きっと初めに見つけた人はキレイな縞模様に驚いたに違いない。

『サンバソウの釣り方』


これが結構検索キーワードになっているようなので、ちょっと暇つぶしに…



短竿で際の小物釣りをのんびりと…



夏の終わり頃から秋にかけて大阪湾内の防波堤ではサンバソウがよく釣れます。


ここではその年に生まれた手のひら大までのサンバソウのケーソンでの釣り方について書いてみることにしました。



◎道具


竿はケーソンの際を狙うのでテトラ竿やいかだ竿の1.5~1.8mぐらいが扱いやすいです。


穂先は硬すぎず、ある程度柔らかな方がよいでしょう。


あまり穂先の硬い竿だとやはり喰いこみが悪くなります。


置き竿にするため同じ調子の竿が2本以上あればなおよろしい。


リールは置き竿にすることもあって小型両軸リールが使いやすいです。


クラッチはストップにしていると、非常に危険!


サンバソウは小さくても力強いため、よそ見しているときにアタリが来たら短竿などすぐに海に引き込まれてしまいます。


実際、持っていかれる人もいます。


なのでリールはブレーキを調整して多少の負荷がかかるくらいがちょうどいいでしょう。


大きく引き込んだときにギアが鳴って、道糸が出るくらいの感じです。


こうしておけば手が離せず、向こうアワセになったときでも針掛りがいいです。


これでも安心は出来ないので尻手ロープは必携です。


また、防波堤といえども30cmクラスやチヌ等が掛ることもあるのでタモも忘れてはなりません。


イガイを取るのにも使えます。




◎仕掛け


道糸は3号程度、これにナツメ型オモリの5号を結ぶ。(中通しオモリでもOK)


ハリス1.5~2号を長さ50cm程度。


針は伊勢尼の6~8号の1本針とします。



短竿で際の小物釣りをのんびりと…



胴突仕掛けでもいいですが、専門で狙う人はたいてい1本針です。


体長は年を越すまでは成長が早く、だいたい9月半ばで16~17cm、11月半ばで22~23cmぐらい。


なのでその時々で針の大きさは替えればいいでしょう。


見かけより大きな口をしているので、あまり小さな針は必要ありません。


小さすぎると飲み込まれて仕掛けを作り直すことになり、手返しが遅れます。




◎ポイントとタナ


ケーソンの隙間や角などの潮通しのよいところがポイントになります。


隙間を狙う場合、これを中心として左右に竿を1本づつ並べます。


根掛りしない程度になるべく際につける方が喰いはいいようです。



短竿で際の小物釣りをのんびりと…

こんな感じで…



イシダイが底物という印象があまりに強いために、その幼魚であるサンバソウも底を釣るものと思っている人は意外に多い。


ですが、手のひらサイズのタナは矢引きが基本です。


水面付近のイガイ層の下を狙います。


潮が濁っていなければ群れで泳いでいるのがよく見えるでしょう。


確かに底付近でも釣れることがありますが効率は悪いようです。




◎エサ


刺し餌は虫エサ、シラサエビ、イガイ・丸貝のむき身など。


イガイは現地調達できるので安上がりですが、軟らかいのでエサ持ちが悪いです。


シラサエビも同じです。


なので慣れるまでは虫エサが無難でしょう。


虫エサはマムシ(本虫)が一番有効ですが、高価なので青イソメか石ゴカイを使います。


この時期のサンバソウは活性が高いので単価的に量が多い青イソメで十分でしょう。


撒き餌は基本的にしませんが、あまりに喰いが悪いときはイガイを潰して蒔くといいでしょう。


サビキでも釣れるようにアミエビも有効ですが、わざわざ買って釣り場まで持っていくほどのものでもないと思います。


あと、あまり知られていないのがサンバソウの吐瀉物。


釣り上げたあと水汲みバケツに泳がせておくと、なんやらいろいろと口から吐き出します。


気持ちのいいものではありませんが、この海水を撒き餌とします。




◎誘いとアワセ


ポイントが決まってタナに仕掛けを落としたら、あとはひたすら時間との勝負です。


アタリがなければ竿を大きく上げ下げして誘いを入れます。


やはり、知らない間にエサ取りに喰われていることもあるので、定期的な刺し餌のチェックは必要です。


サンバソウが来たらコツン、コツンとはっきりしたアタリが出ます。


知らなければ一見大きなアタリに見えますが、まだここであわせてはいけません。


ここははやる気持ちを抑えて、じっと待ちます。


竿もまだ手にしてはいけません。


やがて穂先が大きく突っ込みます。


このタイミングで竿を手にしてあわせると、しっかりと針に乗ってきます。


この時、あまり大きく強くあわせないようにしたほうがいいでしょう。


もし空振りに終われば浅いところを釣っているので、海中からオモリが飛んでくることになり危険です。



針に掛ってリールを巻き上げるときは竿を前へ突き出し、際から魚を離すようにして巻き上げます。


イガイなどでハリスや道糸に傷がつかないようにするためです。




1尾釣れたら占めたもの。


群れで移動しているので、手返しが追いつかなくなるようなこと多々もあります。


そんなときは竿を1本にして確実に釣るほうがいいでしょう。





以上は以前、大阪湾内の一文字や岸壁を中心にサンバソウを釣っていたときの経験をまとめたものです。


参考になりましたでしょうか?


ただ、このサイズのサンバソウはツボにはまれば1日中釣れることもあります。


なので食べる分だけを持ち帰るようにしたいです。




そのうち機会があれば『サンバソウの食べ方』も改めて書いてみたいと思います。