【テレビ】NHKスぺシャル 病への挑戦第3集 認知症治療と予防の新時代

 

NHKスぺシャル 病への挑戦第3集 認知症治療と予防の新時代(2026年10月4日放送)

 

 

認知症治療の最新研究が紹介されました。

・治療薬(脳の老廃物を取り除く)

・治療薬(ミクログリアをターゲット)

・遺伝子治療

 

献脳、映画『女優 原田ヒサ子』(2020年公開・上映時間約24分)も気になりました。

 

【番組で言われていたこと】

★“老廃物を取り除く”治療の最前線

藤島岳彦さん

「火は絶対に使わないようにしている」「買っているもの(日用品)のキャップに買っている店を書いている。買う店を忘れないように」

「出勤の時に突然ネクタイが締められなくなった」「仕事でのミスが続き辞めざるを得なくなった」

「僕の敵。そこが見つかって、わかってよかったなと思っている」

1年半、進行が抑えられている。

アルツハイマー病の新薬ドナネマブ。月1回1時間ぐらいの点滴。

 

1906年ドイツのアロイス・アルツハイマー博士が最初の症例報告。

1980年代半ば、脳に蓄積した物質がアミロイドβとタウであることがわかった。

タウを特定したのは日本人の研究者、井原康夫さん。

薬の開発、治験は失敗の連続だったが、30年以上経ってようやく新薬が誕生。

 

新薬のレカネマブ(2023年承認)とドナネマブ(2024年承認)

アルツハイマー病は脳内に老廃物(アミロイドβ、タウ)がたまり、神経細胞が死んでいく病気。

新薬は「アミロイドβ」を取り除くことで、重度になるまでの期間を平均3年遅らせる。

一人で生活できる時期・時間を延ばしたり、介護が必要になる時間を延ばす。

現在、「タウ」に関する薬の開発も進められている。

 

老廃物は若い時も作られているが、分解されて代謝されている。

歳をとると分解する速度や代謝する速度が遅くなり、たまってくる。

 

新薬を希望した患者のうち治療を受けられたのは2割。

症状がすでに進行していたり、通院の負担が大きくてできなかったり。

効果が出ていない人もいる。

 

★免疫細胞ミクログリア

ミクログリアがアミロイドβから脳を守るような作用をしているが、

ミクログリアが異常に活性化する(炎症モード)と老廃物を食べなくなり、神経細胞を傷つける物質を放出、さらにシナプス(神経細胞)を食べる。

ミクログリアは脂質を処理する役割も担っているが、分解できずにためこんでいくと炎症モードになる。

ミクログリア「通常」「炎症」「不活性化」「老化」など10種類以上のタイプがあることがわかってきた。

ミクログリアをターゲットにした治療が研究されている。

 

★遺伝子治療

栄養物質BDNFが必要だが、アルツハイマー病の人では不足する。

栄養物質を作る遺伝子を脳内に入れる治療法。

 

その他、海外では遺伝子検査をして、遺伝的リスクを調べてることも始まっている。

登場したエレナさんの遺伝子タイプ(ApoE)は飲酒とコレステロールが特にリスクを高める。

エレナさんの予防プログラム

「食生活」の大幅な改善が行われた。地中海食。お酒はやめた。

「運動(筋力トレーニングと有酸素運動)」

「新しい体験(これまでやってこなかったこと、麻雀やイタリア語学習)」

脳の炎症とタウの蓄積が1年で30%減少。

 

リスク遺伝子の検査、民間の検査キットがあり、調べることができるが、

日本認知症学会は“推奨しない”

推奨しない理由は、リスク遺伝子に応じた予防法が確立していないから。

ただし研究が出てきており、状況が変わっていくかもしれない。

・リスク遺伝子のある人ほど地中海食の効果が高い

・1日7500歩以上歩くことで脳内のタウの蓄積を抑制

・腸内を整えることでアミロイドβが減少(マウス)

・睡眠。寝ている間に脳内の老廃物を排出。