2023.12.16

森ノ宮医療大学の地域連携事業

介護予防教室「ほほえみクラブ」に応援に行ってきました。

 

この日は、

睡眠について

(臨床工学科の藤江建朗先生)

認知症予防スリーA

(保健師の大巻悦子先生)

の2本立て。

とても寒かったですが、30名以上参加されていました。

 

まずは

睡眠について

先生は講義中、眠っている学生がいても起こさないそうです。

「気持ちや根性の問題ではなく、症状、生理現象なので」とのこと。

睡眠時の動画(先生のお子さん)などを見せていただくと、皆さん、興味津々。

 

推奨される睡眠時間について、アメリカ国立睡眠財団が表にして出しているそうです。

大切なのは、

・年齢によって違う

・個人差がある

 

たとえば、

生後0~3か月だと

・推奨時間は14~17時間

・11~19時間は許容範囲

26歳~64歳だと

・推奨時間は7~9時間

・6~9時間は許容範囲

65歳以上だと

・推奨時間は7~8時間

・5~9時間は許容範囲

 

日本人の睡眠時間は少なく、アメリカと比べると89分短い。

ちなみにコロナ禍で、

20~50代では睡眠時間が増加(在宅ワークの影響?)

60~70代では減少(夜通ししていたニュースの影響?)

 

また、主観的な睡眠と脳波上の睡眠にはギャップがあり、

「寝付くまで4時間かかった~」と話していた方も、脳波上は40分で睡眠していたということも

あったそうです。

 

「うつ病」「睡眠関連呼吸障害」「睡眠関連運動障害」「中枢性過眠症」「睡眠随伴症」「概日リズム障害」

上記全てではない時に、不眠症と診断されるとのことでした。

 

高齢者の不眠の特徴と対策としては、

・個人差があるので、8時間睡眠を目指さない

・若い頃より睡眠が浅くなり、時間は大幅に短くなるので、若干の中途覚醒は受け入れる

・若干の遅寝と早起き

・認知症の不眠には薬物療法の効果が乏しいので、生活リズムを改善する

 

続いて

認知症予防スリーA

広いホールで、スクール形式。

スリーAインストラクターの大巻先生の先導で、

頭を使いながら行うリズム体操(指体操や足踏み)などを行いました。

 

前半が白熱したので、いつもよりちょっと短め。

時間調整をしやすいのも、スリーAの良いところです。

 

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