7/8夜 大阪新歌舞伎座「パラサイト」観劇 | トニセンとミュージカル鑑賞とひとりごと日記

トニセンとミュージカル鑑賞とひとりごと日記

トニセンが好き。もちろんV6も大好きです。
ミュージカルや舞台を観に行くのも大好き!自分の覚書のような日記のようなブログです。

映画「パラサイト」を観て衝撃的なラストに後味わるぅゲローってなっていたのでチケットとらずにいた舞台版「パラサイト」

 

だけど、やっぱり気になったのでチケットを探していたら団体客のキャンセルか何かで3階席が売りに出されていてそれをゲットして行ってきました。

 
【あらすじ】
堤防の下にあるトタン屋根の集落。川の水位より低く一日中陽がささず、地上にありながら地下のような土地で金田文平(古田新太)の家族は家内手工業の靴作りで生計を立てて暮らしている。
一方対照的な高台にある豪邸では、永井慎太郎(山内圭哉)、妻の千代子(真木よう子)、娘の繭子(恒松祐里)、引きこもりの息子賢太郎がベテラン家政婦の安田玉子(キムラ緑子)とともに暮らしている。文平の息子の純平(宮沢氷魚)は妹の美姫(伊藤沙莉)が偽造した大学の在籍証明を利用し、繭子の家庭教師としてアルバイトを始める。息子の賢太郎のアートセラピーの教師として、美姫が、慎太郎の運転手や玉子がクビになるように仕向け、その後釜に、文平と妻の福子(江口のりこ)が、と一家は永井家に寄生していく…。
 
台本・演出は鄭義信さん。
 
「焼肉ドラゴン」が有名ですよね。
 
ラスト、どんなんなるんやろう?ってめっちゃ気になって行く前からワクワクしてました。
 
新歌舞伎座は最寄り駅から電車で1本!
 
夜公演の前に近鉄百貨店にある551のイートインで海鮮焼きそば食べた~!美味しかった爆  笑

 

で、お腹いっぱいで向かった新歌舞伎座。

 

1幕より2幕のほうが長い!集中力持つかなぁあせる

 

劇場内でこんなん見つけました。

やってみたけど、セキュリティが何度やってもひっかかって出来んかったヨ。
 
 
さて、舞台の感想です。
 
関西のお話なので全員関西弁です。
 
関西弁に違和感ないのが古田新太さん、山内圭哉さん、江口のり子さん、伊藤沙莉ちゃん、キムラ緑子さん。
 
ん?あってる?その関西弁?ってなったんが宮沢氷魚くん(笑)
 
真木よう子さんは銀座のホステスで後妻の役だったので変な英語混じりの日本語喋ってました(笑)
 
宮沢氷魚くんの関西弁、めっちゃ頑張ってるんやけどなんか違うんやよね(笑)
 
その微妙な関西弁で頑張ってる姿が母性本能くすぐるわぁ(笑)
 
 
1幕、トタン小屋に住む古田新太さん一家の話。
 
どれだけ貧乏でも楽しく過ごす4人。
 
だけどやっぱりここを抜け出したい。
 
そんな生活をコミカルに笑いとアドリブで悲壮になることなく描かれています。
 
一方高台に住む山内圭哉さん一家。
 
山内パパは外に愛人がおるし真木ママは何でも信じちゃう天然で、長女はチャラチャラしててママの連れ子の弟は引きこもり。
 
幸せとはほど遠い家族。
 
そしてそんな高級住宅で働くキムラ緑子家政婦さんは甲斐甲斐しくお世話をしています。
 
徐々に古田ファミリーが1人、また1人とパラサイトしていきます。
 
家政婦のキムラ緑子さんも桃アレルギーであることを利用され、結核だと吹聴され解雇されてしまいます。
 
金払いのいい家の仕事に就いたことで少しずつ未来が明るくなっているように思えました。
 
 
2幕、とある日、山内ファミリーはキャンプに一家で出掛け留守に。
 
そこで古田ファミリーは高級寿司をとって高級酒を飲みまくってパーティの真っ最中。
 
そこへキムラ緑子元家政婦がやってきて実は地下に自分の息子と寝たきりおじいちゃんを住まわせていたことが発覚!
 
なんでも息子の借金のせいで逃げており4年前の以前の家主の時から住んでいた!
 
黙っていてくれと懇願する緑子さん、もみ合う古田ファミリーと緑子ファミリー。
 
誤って緑子さんが頭を打ち倒れる。そこへ真木よう子奥様からの電話。
 
大雨でキャンプを取り止めて今から帰るとのこと。
 
大急ぎで部屋を片付けるため、古田パパだけ地下に残った。
 
彼は緑子さんを助けず放置し、彼女の息子を縄で縛って閉じ込めた。
 
数日後、地震により壊滅的な被害が起きる。
 
古田ファミリーの住んでいたトタン小屋のあった場所は焼けてなくなってしまったが高台の高級住宅は被害なし。
 
そんな大変な時に山内パパの息子の誕生日パーティを開くということで準備に追われる。
 
古田ファミリーは地下にいる緑子ファミリーが気になり、氷魚くんが様子を見に行くと緑子さんとおじいちゃんは死んでいてベッドに寝かせられていた。
 
緑子さんの息子と氷魚君がもみ合いになり氷魚君が金属バットで殴られボコボコにされてしまう。死んでしまったのか?!
 
緑子さんの息子が血まみれでパーティの最中に現れ江口のり子さんを刺し、伊藤沙莉ちゃんを刺し、それを見た古田パパは我を忘れ勢いで山内パパを刺し殺してしまう。そして緑子さんの息子も刺し殺してしまう。
 
何ヶ月かがたち、氷魚くんは高級住宅の見える裏山にいた。
 
彼は死んだかに思えたが脳挫傷で入院していたがなんとか復活。
 
古田パパがあれ以来行方不明になっていてその消息を確かめるため裏山に来ていた。
 
実は地下にはモールス信号を送れる装置があり、高級住宅の家の門灯がパカパカとそれを知らせていた。
 
そのモールス信号が見える!あそこにはお父ちゃんがいる!
 
氷魚君はいつか自分があの家を買ってお父ちゃんを助けるんだ!と決心する。
 
古田パパは自分にはここがお似合いだ、ここでお前たち一人ひとりに手紙を書き、それをモールス信号にして伝える。
 
いつかそれを見てくれることを願っている。
 
お前たちを愛しているぞ!と強い気持ちで語りかける。
 
 
ざっとこんな感じでした。
 
映画のストーリーを知っていたのでストーリーはスッと入ってきました。
 
日本版にすることで違和感あるのかと思っていたけど、より「家族とは?」みたいなことを考えさせられました。
 
3つの家族が折り重なって起きた悲劇。
 
貧困によるパラサイト、誰が誰に寄生していたのか?
 
心の貧困によるパラサイト、キムラ緑子さんは「息子が借金を背負って家に帰ってきた時は嬉しかった。だって帰ってきてくれたんだもん、私のところに」と。
 
こういう細かいところ、映画では全然感じなかったな・・・。
 
舞台が観られてよかったです。
 
 
そして演技でいえばキムラ緑子さんがすごかったなぁ!
 
死んじゃうシーンの演技がもう夢に出そうに怖かった滝汗
 
古田新太さん、山内圭哉さんはもうベテラン過ぎてアドリブか演技かわかんないくらい自然だった。
 
江口のり子さんと伊藤沙莉ちゃんは間の使い方が上手くてお母ちゃんと国民の妹って感じで最高に可愛かった沙莉ちゃん。
 
真木よう子さんはクセのある役だったから演技がヘタなのか演技が上手いのかわからんかった(笑)
 
でもああいう頭が空っぽって感じの奥様役をやるのも難しいよねぇ、きっと。
 
宮沢氷魚くんは、う~ん、なんだろう?なんかどっかで見たことあるような演技の仕方で・・・。
 
ジャニーズにいそうな感じ?w
 
一生懸命で関西弁がフレッシュで舞台を観ながら「頑張れ!」って心の中で思っちゃったかなぁ(笑)
 
でもラストシーンで1人で語るシーンはジーンとしました。
 
彼のピュアな感じが家族を想う心みたいなものとリンクしてとてもよかったです。
 
 
総じてこの3つの家族、本当の家族のように思えたカーテンコールだったので大成功なキャスティングだったと思いました。(私、何様なん?w)
 
カーテンコールもなんと5回!
 
大阪で関西弁の舞台、受け入れられてましたよ!!
 
 
観に行くの躊躇してたけど、行ってよかったです。
 
大満足の舞台でした。
 
やっぱり私みたいな初心者にはこのくらいわかりやすくないと無理やわぁ(笑)