栃木県交響楽団 定演 | 指揮者/指揮法レッスンコーチ 藤井憲治のブログ

指揮者/指揮法レッスンコーチ 藤井憲治のブログ

指揮者活動や、指揮法レッスンの様子、その他日々の音楽活動状況、思っていることなどを綴っていきます。

今日は、知人に頂いたチケットで、栃木県交響楽団の定期演奏会に行ってきました。

指揮は、山下一史さん、ソリストは、池田昭子さん(NHK交響楽団オーボエ奏者)。

先日山野楽器のCDコーナーで、池田さんの新譜を見て、池田さんの演奏を聴きたいなと思っていたところだったので、非常に楽しみにしていました。

曲目は、前半が、リヒャルト・シュトラウス 「死と変容」、それに、「オーボエ協奏曲」

後半が、シューマン 「交響曲第1番」 。

前半の1曲目は、少々緊張していたのか、管楽器の入りがちょっと躊躇して入ってくるため、微妙なズレがありました。
でも、全体として、シュトラウスが大病を患った時の心境を表わした、この曲の表現は上手くできていたと思います。

2曲目は、何といっても池田さん。もしかしたら、ちょっと調子が悪いのか、疲れていたのか、リードの調子が思うようにいかないのか、ちょっと演奏しづらそうにしているところもありましたが、さすがに聴かせどころではバッチリ決まって、演奏が難しいオーボエを上手く演奏するなぁと感心しきり。特に歌う表現は見事だったと思います。
欲を言えば、ソロのオーボエが、低い音域やピアノで演奏している時は、オケの管楽器は少し音量を控え目にした方が、オーボエのソロがより際立ってよかったように思いました。ちょっとかぶってしまって、オーボエの音を消してしまうところもあったように思います。
でも、総じてオケも素晴らしい演奏だったと思います。

後半のメインプロも、さすがによく練習されていて、素晴らしい演奏だったと思います。ただ、これも欲を言えば、譜面を忠実に再現することからもう1歩出て、もうちょっと自由に、乗るところは乗って、行くところは行って、指揮者の要求するように、メリハリや、振幅の幅がもっとあれば、さらに味わい深い演奏になったと思います。

そういう点からすると、アンコールに演奏した、ドヴォルザークのスラブ舞曲第2集第2番は、肩の力も抜けて、音もいい感じになって、指揮者とピッタリあって、とてもいい演奏だったと思います。

この栃響は、今回が、92回目の定期演奏会とのこと。
これだけの回数を重ねるには、先人達の大変な努力があったことでしょう。
続けることって、大変だけど、素晴らしいことだと改めて思いました。