退院して家に戻った時


台所の前にちょっとしたスペースがあって


そこで四つん這いになって


ひたすらもがいていた


記憶がある


立ち上がろうとしても立ち上がれない


とりあえず床がツルツル滑った


多分あまりに必死にもがくから


姉が私を抱えてくれて


側に居た母と何か話して


うん 分かった


姉はそう言っていた


ツルツル滑るも何も歩けなかったから


だから


ツルツル滑った気がしたのか


そのすぐ後気が付いた


そういえば


家の中では何もみえない


家族はみえないのか


発見だった