透析を30年続けている彼から、
通っている病院の話を聞きました。

彼が住む地方の、
唯一の県立病院。

地域にとっては欠かせない存在ではあるけれど、
過疎化の影響もあって、
全体としては縮小傾向にあるそうです。

なくなることはないのかもしれない。
でも、少しずつ規模が小さくなっている。

そんな現実の中で、
透析も行われています。

透析は腕に針を刺す治療。
それを週に3回、

毎回行うことになる。

長く通っていると慣れている看護師さんもいる一方で、
経験の浅い人が担当になることもあるそうです。

緊張で、

針を刺すときに手が震えていることもあるとか。

刺される方としては、

たまったもんじゃないんだけどね(笑)

新人さんが上達していくのは見ていて嬉しいけど、
やっぱり痛いのは勘弁やー、と思う。

彼の病院は、彼曰く、
やる気のある人ほど辞めていってしまうそうです。

病院事情はいろいろあるけれど、
透析をしている人にとっては、
気軽に病院を変えられないのが辛いところ。



彼は以前、

「在宅透析」を経験したこともあるそうです。

透析というと、

すべて病院で行うものだと思っていましたが、
自宅で行う方法もあることを、

初めて知りました。

しかも、

針は自分で刺すことができるそうです。

自分の体の状態は自分が一番わかっている。
血管の状態も、

どこに刺したら痛くないのかも。

ただね、

終わった後の止血は一人では難しいため、
在宅透析の場合は誰かのサポートが必要になるようです。

彼が在宅透析をしていた頃は、
奥さんがすべてやってくれていたそう。

今は一人で暮らしているので、
それができない。

だからこそ、
針を刺す看護師さんには上手にやってほしいところ。(笑)

透析ひとつとっても、
やり方や環境によって、

いろいろな選択肢がある。

そしてその背景には、
地域や医療体制の違いも大きく関わっているのだと感じました。

ちなみに病院では、
1時間に1回ほど見回りがあるそうですが、
彼は透析以外に特に問題がないため、
確認だけで通り過ぎてもらっているそうです。

なんとも彼らしくて、

思わず笑ってしまいました。

同じ透析でも、
置かれている環境によって見える景色は違う。

都会の病院だったら、
また違う現実があるんだろうな、

と思います。


今回の話は、
そんな「田舎の病院事情」の一端でした。

在宅透析については、
また彼から聞いたことを、
あらためて書いていこうと思います。

 

 

by.Red Beat