ゴールデンウィークの谷間の平日、5月2日の月曜日。
休みの上に介護しているオカン(※)が友人と一泊旅行に出掛けたため、かねてから念願だった美術展を見に上野へ1人で出掛けました。
アホな染井は去年、ゴールデンウィークの直後に土方歳三記念館へ和泉守兼定を見に行った時の人手の多さを忘れ、「平日だから空いているよね?」なんて思っていたのですが。
…すみません。
本当にゴールデンウィークをなめていました!m(__)m
上野駅から上野公園に向かう人の波を見て軽い絶望orz
チケット売り場の行列と、入場の行列を経てカラヴァッジョ展へ。
カラヴァッジョと言われて染井が真っ先に思い浮かべるのはミラノの『エマオの晩餐』。
テレビで何度か見たことがある『エマオの晩餐』を生で見られる日が来るとは…。
感激しながら観賞しました。
目が釘付けになったのは『メドゥーサの首』。
ペルセウスに切り落とされた後、アテネの盾に貼り付けて見たものを石に変える攻防一体型の最強の盾になったという、メドゥーサの神話をモチーフにした作品です。
木製の盾に描かれているため臨場感がある上、メドゥーサの目が追視の機能があるようでどこから作品を見てもメドゥーサと目が合うので少々怖かったです(;゜゜)
視線に過敏反応する染井がビビった作品なので、子どもが見たら泣いちゃうかも…。
作品保護のために照明が暗い上にカラヴァッジョの作風自体、闇に浮かび上がる人物なもので全体的に暗い印象でした。
その上、カラヴァッジョがブチギレて人を殺してしまい、逃げた先でもまた人殺しをするというどん詰まりの人生だっことを知った上での観賞でしたので、陰鬱な気分になってしまいました。
しょっちゅうブチギレていた割りには、繊細な画風なのが不思議なような、腑に落ちるような。
どこか張り詰めた雰囲気というか、神経質そうな筆致に見受けられました。
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あくまでも個人の感想です。カラヴァッジョ大好きという方、ごめんなさい。
ある種の天才だったのでしょうか、カラヴァッジョ。
天才は時として、人間的に欠点を抱えているものですし。
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失礼な見解ですが飽くまでも個人の感想ですので、天才の方はお気になさらずに…。
お土産に目玉展示の『法悦のマグダラのマリア』のポストカードを購入して国立西洋美術館をあとにして、続いての目的地である東京都美術館を目指しました。
いわく他の画家がマグダラのマリアを描くのは、ただオッパイを描きたいがためと聞いたことがありますが、カラヴァッジョの場合は許しを乞うために描き、死亡時の荷物にあった3枚の絵の1枚だと言う話です。
そのせいか、切実に救済を求めているような表情に見えました。
続く
※介護しているというか、1人じゃ出掛けられないので休日は染井を運転手役にして出掛けたがるオカンに付き添うため、自由に染井は出掛けられません。
出掛けることもできませんが、家で好きなことをしながらのんびり休日を過ごすことも出来ず。
これもストレスが溜まって精神的に来た理由の1つでしょう。
というわけで、とりあえず今年からガンガン出掛けることにしています。