残暑が過ぎて秋を迎えた頃、片頭痛と肩凝りは治まったのですが、食欲が戻らず体重の減少は止まりませんでした。
9月を最後に伯父が訪ねてくることがなくなってので負担は軽くなるかと思いきや、母が相変わらず八つ当たりをしてくるのでストレスは減りません。
8月中に介護保険の調査や、手すりの設置工事などが終了したので、秋以降の主な役割は炊事と通院の運転手だけで、介護としては楽なはずです。
が、母は元々激しい性格をしていて、母の知り合いに「お母さん、性格がきついから大変だろうけど頑張って」と励まされる状態です。
母の八つ当たりは一層ひどくなり、些細なことでキレては怒鳴り散らし、言い返せば泣き出します。
まるで酔っぱらった時と同じような暴れ方だと思いました。
(母は自称酒豪ですが、少ない量ですぐに記憶を無くして酔い潰れるので、体質的に酒に弱いタイプだと思います。)
倒れる直前までほぼ毎晩、酔っぱらって帰ってきて染井に絡んでくる時と状態が似ているように思いました。
これは何かがおかしいと考え始めましたが、何をどうしたら良いのかサッパリ解らずにいたずらに時が過ぎました。
父にも八つ当たりをするようで、父も「死にたい」と言い出しました。
しかし、父にも何をどうしたら良いのか解らないようです。
秋が過ぎて冬がやって来る頃、このままではダメだと思い、11月の下旬にとうとう決断を下した染井は行動を起こしました。
続く