「皆さん、今日はほんとうにありがとうございました。
最後の曲になります。
どの曲を歌うと思いますか?」
アンコールで「限界突破×サバイバー」を歌い終えると、鮮やかなグリーンのファーコートをまとったキイナは来場のお礼を言葉にされ、このショーの最後に歌う曲目を客席におたずねになりました。
ファーコートの下はグリーンのシルクサテンのブラウス。その胸元にはとも布の大きなリボンタイ。ゆったりとしたベルボトムのパンツ、ウェストはしぼってあり、ウエストマークのふちはゴールドで靴は黒のピンヒールでした。
コートの下の衣裳は上下つながったオールインワンだったのかもしれません。
客席からは、いろいろな曲目があがってきました。
「えっ、『WALK』?
それだと通常のコンサートと同じでしょう。
今日は、ディナーショーだから。ディナーショーならではの曲を歌いたいと思います。
自分も年齢を重ねてきて、よりこの歌を表現できるようになったかなと。
先日も、自分の声が好きだっていってくださる日本テレビのディレクターさんが、”この曲はあなたにしか歌えない”っていっていたださって。
コロナ禍で世界は大きく変わりました。失ったものがたくさんあります。
皆さんのサポーターになって全世界に(自分の歌を)お届けしたい。
今の時代にふさわしい歌です」
キイナは思いの丈を熱く語ると、
「『愛の讃歌』!」
と、タイトルコールされたのです。
ホテルニューオータニ博多でのディナーショー。
めくるめく歌に酔いしれ、感動で涙が幾度もぽろぽろとこぼれたその素晴らしいショーのしめくくり。
わたしはその曲目を聴いて全身がふるえました。
バンマスの石坂さんのピアノの音色がそんなわたしの心をやさしく包んでくださり、わたしはようやく気持ちを落ち着けることができ、キイナの歌声を全身全霊で待ったのです。
わたしの人生が重なる大事な大事な1曲。
この曲への思いはこれまでもなんどか書いたことがありますが、この2025年末に、この世で一番大好きなかたの歌声で聴かせていただけるなんて!
歌詩が音にのり、音をまとい、言葉以上のものになって、わたしの胸に響いてきました。
キイナが歌うほどに愛があふれ、その愛に幾重にも包まれていったのです。
熱く、激しく、そして優しく。
キイナの背のむこうに真っ赤な炎が燃えているように感じて、そしてそれはキラキラと輝く夜空の星へとかわっていったのです。
陰影濃く、なんてドラマティックな歌声だったことでしょう。
キイナからの最高のクリスマスプレゼント!
忘れられない歌唱となりました。
2025年12月13日。
ホテルニューオータニ博多でのディナーショーにいってまいりました。
以下はあらためてオープニングから、画像をおりまぜて書いていきますね。
お食事タイムが終了し場内が暗転すると、サンタさんのソリの音...。
バンドの皆さんが着席されていくシルエットをみつめながら、キイナの登場を待ちました。
聴き覚えのあるイントロ(インスタでもおしらせくださっていましたね!)が聴こえてきて、吸いこまれそうな甘やかなピンク色のファーコートをまとったキイナがステージに!
パンツは白にラメがおりこまれ、靴も、ゆったりとドレープがあしらわれたブラウスも白でした。
「君に逢いたいXmas」
「聖夜の奇跡」
を歓声に包まれて歌いあげると、
「ふるさと福岡での3年ぶりのディナーショーにようこそ!」
とご挨拶。
ステージ上手側席は初めてキイナのショーにお越しくださったかたも多かったようで、皆さん緊張気味のご様子。
それはそうでしょ、わたしだってめちゃ緊張していました。
キイナはそんなファンのデリケートな気持ちには気づかれなかったようで、
「皆さん、おとなしくて、嬉しくないのかなって?」
と。
もう、そんなはずないでしょっ!
客席から、”嬉し~い!”の大合唱(笑)。
そのなかに、”きよし~!”という男性のお声があったのですが、
「えっ? 求肥?」
と(笑)。
これ、狙っていたのかな? と、わたしは思ったのですが、なんと天然だったようで、再登場された際、
「スタッフから、さっき、”求肥”じゃなくて、”きよし”っていってくださったっていわれて。すみません」
とおっしゃっていました(笑)。
「今歌った2曲は2018年も『勝負の花道』のカップリング曲(G・H・Iタイプ)です。
当時のスタッフとカップリング曲についてうちあわせたとき、”演歌は売れませんね~”といわれて。
自分は演歌が売れないといわれるなかがんばっていたわけですから、なんとかしようと考えて。発売時期が11月だったので、”クリスマスソングがいいんじゃないですかね”って提案してできあがりました。
そのときに、『オモイデノカケラ」という曲もつくったんですが、当時プライベートでせつない思いをしていて。この曲を歌うと、そのときの気持ちを思い出します」
そうおっしゃると、
「オモイデノカケラ」
そして、
「It's a merry Christmas!」(注:『Happy!/森を抜けて』のDタイプカップリング曲)
を歌ってくださり、最高のオープニングとなりました。
ここでピンクのファーコートをぬがれると、純白のジャケット!
まさにホワイトクリスマスです。
さっそうと、
「大丈夫」
「きよしのズンドコ節」
を歌われました。
ステージは暗転。
ふたたびソリの音が鳴り響くと、
「純子の港町」のインストロメンタル演奏となりました。
桜の着流しに着替えて登場されると、一転和の世界へ。
「花の渡り鳥」
「近江の鯉太郎」
を歌われ、わたしは「花の渡り鳥」を聴いていて、熱いものがあふれ、涙に...。
この曲、ファーストコンサートツアーの最後から2曲目に歌われていて、この曲を聴くと、ああ、コンサートがもう終わりなんだと、毎回思ったものです。そんなせつない気持ちが思い出しつつ、今こうしてキイナの歌唱を聴いている幸せをかみしめていたのです。
つづいて、
「箱根八里の半次郎」でした。
1コーラス歌われたところでだったでしょうか(舞いあがって記憶がおぼろなのです・汗)。
キイナがステージから客席へと...。
時計回りに移動されたのですが、目の前でキイナが歌ってくださり、もう、ペンライトの動きが壊れた時計のようにめちゃくちゃに(笑)。
なんて美しい!
そして、笑顔で歌っていても、やっぱりその瞳の奥は真剣で剣士のようにするどく怖いくらいで。
わたしはそのまなざしの奥の光を久々に目にして、その落差にも惹かれ続けてきたことをあらためて思ったのです。
こんなにも真剣に歌う人を歌の神様が愛さないはずがないと感じた20年以上前の思いはいっそう深いものになりました。
メニュー表です。
”~冬の出会いを彩る優しさと華やかさの詰め合わせ~”
テーブルは46あり、各テーブル8名。満席の鶴の間をラウンドしたキイナですが、半周したあたりで歌いおえ、あとはお話しながらラウンド。
ステージ近くで、
「わたしはこれまでいっさいお金とかいただいたたことありません。
そう決めてきたので、いただいてもきちんとお返ししてきました」
と。
突然なぜ?と思ったら、キイナがお年をおたずねになったお客様が、”指輪をあげます”とおっしゃったということでした。
キイナは言うだけ言ったらスッキリされた様子で、ステージへの階段を、子どものように、タタンッ!と弾みをつけてのぼられると、
「この時間は奇跡!」
場内をぐるんと見渡され、そうひとこと。
ほんとうにそう! わたし、奇跡のなかにいるんだなあとじんときたのです。
「さっき指輪くださるって。やっぱり気になっちゃう。
くださるっていくくらいだから、指輪、すごくお高いものなんじゃないですか?」
と(笑)。
そのお客様から、”そんなことはないです”とのお答え。
年齢をお答えになったとき、優しく言葉をかけられたキイナに、何かお礼をしたいとその場で思いつかれてのことだったようですね。そのかたのお気持ちはしっかりキイナに届いたのではないでしょうか。
~冬の出会いを彩る優しさと華やかさの詰め合わせ~
お皿にのっているお料理の頭文字をならべると、
”ひ・か・わ・き・よ・し・紅白”に!
もう最高ですねっ!!
「股旅ものを歌わせていただきました。
自分は歌の世界に入りこんで、歌の主人公になりきって歌うので、実際の自分とのギャップがありすぎて、ウツになりかけたこともありました。
これからは大らかになりたいですし、演歌とポップスをつなぐ架け橋になりたいと思って演歌を歌いはじめましたから。
来年、久々に演歌作品をだします。
今の時代にふさわしい歌で、”♪ゆるしましょう ゆるしましょう”って」
と、そのフレーズを歌ってくださると、
「『ほど酔い酒』といいます。はじめての”酒もの”です。
来年は劇場公演をやります。
1月31日から明治座から始まって、博多座でもさせていただきますが、今回のショーでは美空ひばりさんの曲を歌わせていただこうと思っています」
そうおっしゃると、「東京キッド」を軽やかにほぼ1コーラス歌ってくださり、うっとり!
~心ほどける温もりのスープ~
「『ザ・ファーストテイク』ご覧いただきました?
初の演歌作品(今回で619回)なんです。一発録りでした。
5歳のときに、初めて人前で松田聖子さんの「赤いスイートピー」を歌って、皆にほめられて。
”自分、歌、うまいっちゃ!”って(笑)。
福岡サンパレスで松田聖子さんのコンサートをみたとき、アニメというか夢の世界の人が目の前にいて。自分もそうなりたいって思ったんです。
中学の先輩の森口博子さんがデビューされたことにも影響されて、自分もスターになれるような気になったんです。
でもそのために習い事をする経済的な余裕もなくて...。
そうしたら高校に入ると同時に芸能教室ができたんです」
~情熱の羽ばたき Papillon煌めく冬野菜ともに~
「芸能界にはいって、実際にお会いしたなかで、素晴らしいなって思ったかたたちがいますが、なかでも北島三郎さんは紅白のときも肩を抱き寄せて、”こっちおいで”って勇気づけてくださって...。
余裕があるんでしょうね。ほんとうに素晴らしい方だと思います。
高校生で演歌を歌いはじめて、北島さんの「なみだ船」を歌って、ロマンを感じていました。
そうおっしゃると、なんと”北島三郎メドレー”に!
「なみだ船」
「函館の女」
「北の漁場」
「風雪ながれ旅」
の3曲を歌ってくださいました。
北島さんへのリスペクトに満ちあふれながらも、こぶしや、声がくるんとひっくり返る歌唱法など、”氷川きよし”ならではの歌唱法がおりこまれ、すっかりオリジナルになっていたのです。
このままずっと聴いていたい心地よさでした。
今年の紅白歌合戦では、もしや北島さんの曲をカバーされるのでしょうか?
~甘美な余韻が心を弾ませる幸せのフィナーレ~
風呂マージと赤い果実のアントルメ
ヨーグルトソルベを添えて
「2003年に紅白のトリ前で歌わせていただいた『白雲の城』は、2016年には熊本城の前で熊本の復興を祈って歌い、休養して活動を再開した2024年にも歌い、紅白で3回歌わせていただいた大切な曲です。
思い出にのこる曲になってほしい1曲です」
そうおっしゃると、
「白雲の城」を。
心にしみいる歌声...。
そして、大河のようにうねる人の生き様を感じさせ、目の前に歴史絵巻がうかんでくるような、圧巻の歌唱でした。
ここでステージは暗転。
「愛の翼」のインストロメンタル演奏となりました。
~緑の法蓮草ソフトバゲットと赤いビーツブレッド~
パンもクリスマスカラーですね
三つ揃いのスーツにお召しかえされたキイナが登場。
ジャケットはワインカラーで襟と、ポケットの縁は黒のシルクサテン。袖口のボタンは大き目な黒がひとつずつ。胸元にはワインカラーの大きなリボンタイがあしらわれ、靴はラメ入りの黒でした。
「ラ・マスカレイド」
を歌われると、
「歌をまっすぐに歌いつづけていく。
(自分は)それだけです。
今ここにいるお客様に歌をお届けすることだけを思っています」
まっすぐに前をみつめてそうおっしゃると、
「BE THE LIGHT」
「白睡蓮」
を歌唱。
この日の「白睡蓮」は心の奥底に響いて、目の奥に真っ白な睡蓮と、たいせつな人たちの笑顔がうかんできて、涙、涙、涙...。
キイナの歌唱の力ですね。
キイナはここでステージ袖にもどっていかれました。
鳴りやまない拍手。
アンコールに応えてグリーンのファーコートとグリーンのシルクサテンのスーツ(この記事の冒頭に詳しく書いています)にお召し変えされたキイナが登場。
「Party of Monsters」
「限界突破×サバイバー」
を大熱唱。場内の温度が一気にあがったように感じました(喜)。
「皆さん、今日はありがとうございました。
この景色をいつまでもみさせていただけたら、さみしくないです」
おっしゃると、最後の1曲についておたずねになりました。
そのくだりは先にこの記事の冒頭に書きましたので、よろしければあらためてお読みいただければと嬉しいですが、
「愛の讃歌」
を歌ってくださいました。
皆さま、長い記事になりましたが、心ののこったこと、書かせていただきました。
お料理も素晴らしくて、大竹孝行シェフに感謝と感動の拍手を贈ります。
ありがとうございました。
12月20,21日は大阪でディナーショーですね!。
またどんな趣向でおこなわれるのでしょう。
参加される皆さま、最高に素敵な時間をお楽しみくださいませ。
座席表もアップしておきますね。
前ノリされ、平尾レコードさんにいらしたOさんから!
キイナらしい素適なメッセージですね。
わたしは諸般の事情で日帰りでしたが、存分に楽しませていただきました。
舞いあがって写メし忘れたものはOさんが提供してくださいました。
いつもありがとうございます。
そして、キイナ、あらためてありがとう。
今さらなんだけど、大好き!
















