今から10年前の話。
大切な友人が20歳の誕生日を迎えた。

「20歳」

やっぱり節目の歳だと思う。

だから、20歳になった彼女に、特別なお祝いをしたい。
そう思った。

悩みに悩んで、初めて彼女に花束を贈った。
真っ赤なバラの花束を19本。
誕生日の午前中に届くように指定日郵便。

20歳の学生にとっては、結構大きな出費。
でも、どうしてもやりたいことがあった。

誕生日当日、花束が届けられた頃を見計らって、
私が1本のバラを持って、直接、彼女の家に届けに行く。
合わせて「20本のバラの花束」という、バブル期並みのキザな演出(笑)。

実はこれ、「ちびまる子ちゃん」で、
まるちゃんの9歳か10歳の誕生日に花輪くんがやっていた演出。

「ちびまる子ちゃん」を見ていた彼女は、きっと笑ってくれるはず。

喜ばれるプレゼントを、大切なあの人へ。

そして当日、
彼女は家におり、
私のキザな演出に涙を流して笑ってくれた。

10年経った今も、この時の話をしては二人で大笑い。
彼女との幸せな思い出の1つ。

あなたの笑顔から、いつもたくさんの幸せをもらっています。
生まれてきてくれて「ありがとう」

そして、彼女のご両親、家族のみなさん、
彼女を産んでくれて、育ててくれて「本当にありがとうございます」


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