■「日本の親の弱点」
中里至正・松井洋 著
毎日新聞社
ISBN 4-620-31621-0

この本は、
中高生の意識変化と日本の親の問題点を指摘しており、親子関係のあり方と、子どもの「心のブレーキ」の強弱との関係などわかりやすい。

今の子どもたちは、「強度の自己中心」「金銭志向」「努力より運」「今が楽しければいい」という望ましくない価値観を持っており、中でも思いやり意識が非常に低く、特にボランティア意識が極端に低い。これらの調査から言えるのは、「ボランティア精神」に欠けた「ボランティア行動」だけが多発しているのが現状といえる。

なぜ、こうなったのか。それは日本の親が、父親も母親も子どもに甘く、子どもとの心理的距離が非常に遠いことに起因していると結論付けている。それは、子どもを「愛している」「宝である」と思わない親が招いた結果なのかもしれない。

明日は、子どもたちの価値観が消費主体にあるからだと書いた『下流志向』について簡単に触れたいと思う。