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愛情をもって向き合うこと
その言動で1人の子どもが
救われる
今回はムーミンの物語から
考えさせられた虐待について。
トーベ・ヤンソンの
「楽しいムーミン一家」は
楽しいお話だけではないんです。。
時代が違うのに変わらないこと
変えてはいけないことが物語に
なっていることが多くあります。
「姿の見えないお友だち」
という物語もその中の一つでしょう。
アニメの「楽しいムーミン一家」と
原作では少しストーリーが違いますが
伝えたいことは同じです。
この物語の中には"ニンニ"という
姿が見えない1人の女の子が登場します。
なぜこの子の姿が見えなくなってしまったのか…
原因は彼女を育てていた叔母さんにあります。
叔母さんは彼女に辛くあたり人格を否定する
ようなひどい皮肉をいう人でした。
そんな環境にいた彼女は心を閉ざし
少しずつ自分の存在を消していったのです。
姿が見えないだけでなく声も出せなく
なってしまいました。
そんなニンニを心配したトゥーティッキと
いう女性が、ムーミン屋敷に彼女を連れてきました。
ここならニンニは元の姿に戻れると
確信していたからです。
姿の見えないニンニにムーミンママは
優しく愛情深く接しました。
そして少しずつですが
手や足などが見えてくるようになりました。
しかし、あの叔母さんを思い出すと
また姿が消えてしまう…
そんなことを繰り返しながらニンニは
ムーミン一家に優しく接してもらい
仲良く遊ぶ日々を過ごしていくうちに
少しずつ自分に自信をもちはじめ
元気を取り戻していきます。
しかしニンニは自分の思っている事や
他の人に何が欲しいか伝える事は
できませんでした。
ムーミンやミィと遊んでいるときも
彼らが言う事をただ聞いていただけ。
そんなニンニにイライラしていたミィは
怒ってしまいます。
「もしけんかする事が出来なかったら
顔はずっとでてこないのよ！」
ミィなりのニンニへの愛情です。
画像はお借りしました。
そんな物語の最後にムーミン一家は
ニンニを連れて海へ出かけます。
そこでムーミンパパがふざけて
ムーミンママを海へ落とそうと近づきます。
それを見ていたニンニは怒りを覚えます。
そして「ムーミンママを海に落とさないで！」
と叫びました。
その怒りと叫び声は彼女の
顔をよみがえらせたのです！
たくさんの愛情とすこしの怒りで
ニンニは本当の自分に戻ることができたのです。
この物語から感じることは
たくさんありますが、
愛・信頼・希望
そして一人一人の存在に意味がある事。
ちょっとした意地悪や愛のない言動が
子どもをどれだけ傷つけることになるのか。
子どもが自分の意見をしっかり言える環境を
整えていきたいと思う物語です。
我が子の姿が消えてしまわないように…
我が子が集団に入れないと悩むママはぜひ
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