寒かった3月から暖かい4月に入りました。雨がよく降り、まるで早くも梅雨入りしたかのようです。

今日4月5日は母の5回目の祥月命日、天国の母にとっては数えで6歳となった日です。


でも、母の魂はもうこの世のどこかに生まれ変わっているのかも知れませんが…


山間部にある母の実家墓所や生家墓所は、私達の住む都市部からは車で日帰りできる距離です。
なので、今年も妹を連れて2人で3月31日、ユニークな母のお墓参りに向かいました…

今年もお昼過ぎから出発した私達。

その道程の車中では、母の娘であり母に似て話を静かに聞いてくれる妹に、母にまつわることをあれやらこれやら思い出しては喋りまくる私。

愚息の本当に虫のいい考えですが、桜の開花から満開にかけての最も辛く悲しく苦しかった5年前のこの季節が…

あのユニークで優しかった大切な母を思いがけず失ってしまった諦めきれないどん底の季節が、丁度桜の開花の季節と重なっていたことで、当時どれほど私の心を知らず知らずのうちに慰めてくれていたことか…

などと思いつつ、話の合間に声を詰まらせる私。

母に所以のあるお寺や墓所を回り献花に合掌。暗闇となったお墓参りからの帰宅の頃には、私の声は既に枯れていました。

5年経ったからと言って、過去の後悔が消えて失くなってしまう訳でもなく、ただただ生かされていたからこそ今年もまたこの日を迎えることができた…

そんな寂しい安堵感のある不思議な一日でした。 


お母さん。
今年も私にとってはようやく、この日を迎えることができた…というのが本音の、この辛い5回目の季節でした。

寒さがこたえる春分の頃から、暖かさが本格的に感じられる今日までの、この季節の寒暖差の無情…
私がついていればお母さんは守られていて大丈夫という根拠のない慢心があった5年前…

今でもあなたとの永遠の別れとなったこの季節は、深い反省と後悔と懺悔の日々です。


それでもあなたの分身らしく、辛くても苦しくても惨めでもしたたかにしぶとく生きていくからね。

まだまだ頑張るよ…ひろちゃんお母さん。