秋、真っ盛りとなりました。

この頃になると草木の生育も鈍化し、休日には草刈りや草抜きで忙殺されている私でも時間的にはゆとりが出てきます。

とは言え、極度のストレスを抱えていると自覚している私は、母との死別からは心から安らぎを感じるひとときが全く無いというのが悩みの種でした…


昨年の秋、偶然テレビで呑み鉄番組(鉄道車内で飲酒と風景を楽しむ番組)を観て以来、元来乗り鉄である私としては、お酒を呑んで車窓風景と飲酒を楽しんでいる出演者のシーンに憧れておりました。

何しろ私にとっての飲酒は、

♪忘れてしまいたいことや
どうしようもない寂しさに
包まれたときに…

飲むためのお酒でしたので、
度数強めの日本酒や焼酎を飲めば、母を亡くしてから癒される事の無い私の心も癒されるのではないか?

と、思うようになり、先月からはこれまで飲まなかった日本酒をたしなむようになりました。

日本酒はアルコール度数が高いので、1合(180ml)でも深く酔え、これまでたまに飲んでいたビール以上に十分酔えるので、酔っている間は人生の苦しみや辛さも忘れられているような気がしていました。

そして、飲みすぎないようにと分量をわきまえているつもりでしたが、職後の楽しみにとほぼ連日飲んでいた10月のある夜…

夜遅い自宅での食事中、突然めまいと吐き気をもよおし始め!食事の途中なのに硬い床に仰向けにならざるを得ない状態の私。

滅多に頭痛にならない私ですが、この時は右後頭部あたりにぶつけても無いのににぶい痛みを徐々に感じ始め、仰向けになったまま約1時間ほどたたずんでいました。

その時の私は、左手足のしびれや麻痺、言語障害等の症状の出現におびえながらも、心の中でいろいろと考えていました…

病院で転倒して頭を強打した時の母。

恐れていた脳挫傷や硬膜下血腫にはならずに済んだのに、いつの間にかそんな重傷だった母の病状の事も忘れてしまい、その数か月後には肺炎で受け入れ難い看取りの現実…


その他にも、私がこの歳で母の元に早々に逝ってしまったら、私の苦しい心は楽にはなるものの、迎えてくれる母は早すぎる私との再会を残念がるに違いないし、残された私の遺族も実家の管理やらなんやらで困るのではないか…

などと悠長に考えていました。


そんなことを考えているうちに、幸い吐き気は徐々に収まり始め、めまいは多少あり後頭部も少しうずくものの四枝を動かすには特段支障が無かったため、その夜は布団を敷いて恐る恐る就寝…

翌朝、得体の知れない不調を感じながらも何とか起き上がり食欲はあったので軽い朝食。
しかし、その直後吐き気をもよおし始めたので大事をとって急遽会社を休みました。

念のためにと、後日脳神経外科に出向きCTスキャンを撮ってもらいましたが、出血の映像は見られず私も正直安堵しました。

ただ、あれから10日以上経ってもやっぱり後頭部がうずいているので、改めて後日検査をしてもらう予定です。

今回のような不気味な症状に思い当たるのが、このところの強いアルコール服用に人間関係のストレス、塩分過多とトランス脂肪酸の多い食生活…と、原因の方は心当たりがいくつもありました。

天国の母を安心させるためにも、今後の生活習慣を見直すべきだと改めて痛感した出来事でした。

お母さん。
入院中のあなたが病院で転倒して頭を強打した時!その瞬間この世が終わったと思い自分の頭を抱えたけれど、今度はその頭がCTにも映らない軽い脳出血になってしまったようだよ。

平均寿命までは生きてて欲しかった願いが絶たれて以降嘆き悲しんできたけれど、もしも私が重度の脳出血になったとしたら…お母さんはきっと嘆き悲しんだよね。
そんなことには決してなりたくないので生活習慣を見直して、あなたの分身は何とか平均寿命までは健康に生きていきたいと思うので…

私の荒んだ生活習慣を警告してくれて本当にありがとう…
ひろちゃんお母さん。