「空手バカ一代」
学生時代一番影響を受けた漫画。
実話を元に、梶原一騎さんが、おそらく7割近くの脚色をいれた物語は当時、完全
に洗脳させられてれていた。
主人公は大山倍達さんという実在の人で、他にもたくさんの実在人物が登場するので、なんともリアリティがあった。
なかには、それらの実在人物にまじりカンフーの達人・李青鵬や地下プロレスの帝王イワノグ・ロゴスキーのように、実在しないだろうと思われる人物もどんどん登場してくる。
李青鵬さんに関しては、マス大山さんから弟子の芦原英幸さんに主役変わりつつある事に、機嫌をそこなわれ大山さん機嫌取りの為の苦肉の策といわれている。
なにしろ、あの「エド・サリバンショー」の中で2人がアポなしの喧嘩を始めるのだ、
とにかくアメリカでの出来事なので、誰も否定できない。書きたい放題だった。
空手を広める為アメリカに渡り、プロレスラー相手に、眼つぶしや、金的蹴りを使い
連戦連勝なのである。
実際、本当にそのような事をリングで行うと、プロモーターに使ってもらえるわけがなく、本当はグレート東郷の弟分として、板やレンガ割り等の演武を披露していたそだ
がレスラーと闘ったという記録は無い。
中でも傑作なのは、ブラジルでのカポエラ対決、相手は逆立ちで闘うのである、なんでも脚の力は手の3~4倍だから凄い威力だというのだ。
総合格闘技が日本で始まった頃、プライドでカポエラ代表という選手が登場したが、逆立ちは全くせず、秒殺され失笑されていた。
試合後、解説者の谷川さん達は「やはり、そうでしたか、逆立ちしてもらいたかったですね~、僕らは空手バカ一代世代ですから」と楽しそうに話されていた。
他にも数人のマフィアのチャカや拳銃にも勝利し、スペインでは闘牛相手に素手で勝利を収める等、海外での強さは凄いのである(笑)
漫画に洗脳された私は、極真の道場を探しだし、入門しようかと出向いたが、昼だっ
たので、道場には誰もいなく、道場の周りを2周したが、漫画のような恐ろしい修行についていけるか不安になり、結局友人の薦めで他の道場へ・・・・。
しかしこれは空手ではなく、古武道の唐手だった、先生達の技はものすごく凄いのだが、合気道のような技は何年も修行しないと、とても習得できるものではなく、漫画のようにすぐに強くなりたかった私は拍子抜けしてしまった。
それから10年以上経ち、どうしてもフルコン空手をやりたかった私は、30歳過ぎてフルコン空手を習うのだが、漫画で想像していたのと違い、とても丁寧に教えてくれるので驚いた。
若い時に習わなかった事を悔やんだのだった。
最近、子供によませようと「空手バカ一代」を全巻購入したのだが、「お父さんが言う
程おもしろくない」といわれてしまうのだった・・・
漫画家
は、つのだじろうから影丸譲也に変わるのだが、つのださんと梶原さんに
トラブルがあったらしい、梶原さんを恨んだつのださんは、自分の恐怖漫画に
梶原兄弟と思われる極悪兄弟を自分の漫画に登場させ、当然梶原兄弟にバレ梶原兄弟に監禁されたとか・・・・・
恐るべし、つのだじろう、梶原兄弟 チェスト~!