昔バックパッカーで世界を旅した時代がありました
目的はあってないような旅でした
見るもの、聞くもの、口にするもの、全てが斬新で
そして刺激的でした
そう、刺激を求めていたのかもしれません
また日本という島国に、日本人の勤勉な文化に
少々うんざりしていたのかもしれません
世界を見たい、感じたい、
という好奇心が強かったともいえます
社会人になっても休みを取っては精力的に海外に出ました
若い時に外界(海外)に出ていくというのは
とても大事なことだと思います
見聞を拡げることはもちろん異文化との交流で
より広い世界観が持てます
そして、客観的な視点で日本を見つめることにもなり、
日本を改めて識る機会が生まれます
時を経て今は「巡礼」をテーマとする旅に変わってきました
目的は?
それは身体の浄化と意識の向上に尽きます
理由は?
霊性を高め本来の人間に回帰するためです
人は生涯の間、旅を続けているのでしょう
「人生は旅である」
陳腐でキャッチコピー的な表現ですが
物心両面での旅という意味です
タロットには「愚者」というカードがあります
22枚の大アルカナ(秘伝)といわれるカードのうち、
唯一番号のないカードです
「番号のない愚者 LE・MAT」
彼は何者でもなく、「ゼロ」の存在です
彼の視線は右上方の遠くを見上げています
つまり未来を見つめて歩むいわば探究の旅人です
肩には皮袋をぶら下げた空色のスプーンらしき
棒を担いでいます
中に砂金が入っているのか金色の輝きが漏れてます
実は彼は錬金術師で、錬金に使用するスプーンと
皮袋には金を入れるフラスコが入っている
のかもしれません
襟元と腰には鈴のついたマフラーとベルトをしています
鈴は輪廻転生の数を表しています
杖を持つ右手掌には卵を隠し持っています
卵は文字通りこれから孵化し雛から親へと
成長していく可能性を秘めていることの象徴です
空色の犬が後ろから押しています
空色は霊性の象徴色です
霊的なサポートをもらい歩んでいるわけです
四国八十八箇所のお遍路さんは同行二人
(どうぎょうににん)と刻字された杖を持って歩きます
お大師さんといつも二人連れ、
お大師さんにいつもサポートやお導きを頂いて
巡礼しています
「愚者」は初期のタロットでは、犬を連れた放浪の乞食
として描かれたようです
犬 = "DOG"
これは中世イギリスのアナグラムで "GOD"
つまり、"神の存在" を意味しています
聖杯伝説などの異端の教え(カトリックではない)の
秘伝がシンボルで刷り込まれたタロットカードは、
トランプ へ、娯楽カードへ、と変質していきます
トランプのジョーカーは愚者の変貌姿です
「達人」「魔術師」とも言われ、また愚者なのに
常に「勝利者」でもあります
フランスのパリのルーブル美術館のすぐ近くに、
サン・ロック教会という観光客もほとんど素通りしてしまう
味のある教会があります
イタリアでペスト患者を助けた聖人サン・ロックに
捧げられた教会です
聖人ロックは、南部フランスのモンペリエの生まれで、
20歳で両親から受け継いだ財産を処分し、
ローマへ巡礼の旅に出掛けます
旅の途中、ペストの大流行に遭います
病人の世話をして多くの人々の病を治しましたが、
ローマからの帰途、今度は自分がペストにかかって
しまいます
森で死の床にあったサン・ロックの処へ一匹の犬が現れ、
毎日パンを運んで来ては、傷をなめて看病してくれます
その甲斐あって、ロックはペストから回復しました
そのためサン・ロックは伝染病除けの聖人として、
巡礼者を表す杖、水筒、ホタテ貝、そして犬と共に
描かれたり彫像されたりします
写真では分かり難いかもしれませんが
犬が膝元に身を寄せています
「愚者」も「聖人」になったわけです
「観自在菩薩」になられたわけです
この教会は他にもシンボルがあり興味深い場所です
ルーブル美術館に行く際は是非お立ち寄り下さい
さあ わが魂よ
わたしを閉じ込めていた洞窟からとびだしてみよ!
頑なに守り続けてきた私の砦の頂上から
いまこそ飛び立ってゆけ!
(イスラムスーフィーの詩人ルーミー)
大阪 スピリチュアル なら 六大燈