空の匂い、海の息吹 | 住まいは楽園

住まいは楽園

愛知県の標高700Mに位置する名倉高原から食べること、住まうこと
ガーデニングを楽しんでいます

昨日はとてもきれいな星空。

夜、部屋を出て、デッキの上で月を眺めていました。


  
聞こえてくるのは、風の音だけ。

目を閉じると乾いた葉が落ちてくるかすかな音、そし
て夜気が体を包んでくるのを感じることができます。




ほんのわずかでも自然の中に身をおくことでわたしは
自分が持っている大事な感覚を思い出させるのです。

昨日「空の匂い、海の息吹」という本を読みました。

この本は、生まれながらにしてHIVキャリアの子供、
受刑者、虐待を受けた子供や女性、これらの人々がい
る場所を訪れ、季節ごとの自然美を人々と享受するA
AI(アニマルズ・アズ・インターミディアーズ)の
活動を、筆者レベッカレイノロズの目を通して綴られ
たものです。



さまざまな動植物や自然のオブジェに触れることで、
心を閉ざした人々が、遠い日の記憶や人間本来の自然
の感覚を取り戻していく過程は、人がいかに自然とと
もに生きているかを教えてくれます。

  
  大地の美を愛でれば、

  そこに命ある限り続く力の源を見出せる。

  渡り鳥、潮の満ち引き、春を待つかたいつぼみ。

  目に見えるその美のほかに、

  そこには信じられる何かがある。

  夜が来れば夜明けが訪れ、冬が終れば春がやってくる。

  自然の反復には、夢幻の癒しがある。

      The Sense of Wonder」レイチェル・カーソン