
先日、長岡京にある町家で、泉貞子さんが奏でるシンキングリンの
倍音浴に浸ってきました。

シンキングリンは5000年年前から音響治療に使われてきた
チベット密教の法具であるチベタン・ボウルと、日本古来
の仏教法具であるリンがであって生まれた新しい音響楽器。
貞子さんが、大小6つのシンキングリンの一つを奏でると、
音叉のように近くにある他のシンキングリンも共鳴して倍
音が鳴り、神秘的な音空間を生み出したのです。

その音は、倍音を多く含んでいるからか、身体に驚くほど強く
響きます。

シンキングリンの中に水を満たて奏でると、りんの中の水は共
鳴して弾けるのです。
私たち人間の体は、胎児で体重の約90パーセント、新生児で約
75パーセント子どもで約70パーセント、成人では約60~65パー
セントが水で満たされているとのこと。
畳の上に寝て、シンキングリンの音を聞いていると、私の身体
を満たしている水がリンの音に共鳴する。
水たまりに石を投げると、波紋が広がっていくように、身体の
中心から末端にむかってリンの音が遠くへ遠くへと揺らいでい
くのを感じながら、私は眠りの国へ旅をしたのです。
リンの音を聞きながら、ひたすら寝ていた一日。
奥深くに染み込んだリンの音は、眠りながらも身体を調律して
くれていたのです。
それにしても本当によく寝た一日でした。