眠り続けていた野の花 | 住まいは楽園

住まいは楽園

愛知県の標高700Mに位置する名倉高原から食べること、住まうこと
ガーデニングを楽しんでいます



 我が家へは、田に囲まれた道を通って来ていただき
 ます。

 この季節、風にそよぐ青田はとても綺麗なのですが、
 ゲート手前の田だけは、ずっと休耕のままでした。




 休耕田の持ち主は、この地から出ていかれたので、田んぼは
 草刈もされず放置されたまま。

 私たちがここに移り住んだ当初、ここは背丈よりも高い葦に
 一面覆われていました。




 いくら人の土地でも、目の前が葦畑なんて耐えられない。

 この葦刈ってもいいかな?と隣のおじいさんに相談した
 ところ、かまわんと言われたので、草刈開始。

 いざ刈り始めたのですが,ここはおよそ300坪。

 刈っても刈っても終わりませんでした。

 二日間かけて刈り終えた時のうれしかったこと。



 けれども春に刈ったこの葦、夏を越す頃には、またまた
 のびたので、秋にもう一度草刈開始。

 この春と秋の二度の草刈を二年続けると、さすがに葦を
 根絶やすことができました。




 そして代わりに出てきたのが、トラノオ、ノカンゾウ、シモツケ
 吾亦紅などの草花。

 十年以上もの間、葦の下で耐えていたのです。




 何千年も時を経て花を咲かせた蓮もそうですが、植物は、その
 小さな種の中に、わたし達の想像を超える素晴らしい力を秘め
 ているのですね。 







 野の花の絵本といえば「野の花の道」です

 ことしもきっと出会うだろう、いろんな草いろんな花に
 みおぼえのあるつぼみ、葉のかたち、降ってくる 木の芽
 の匂いに
 
 四季折々の可憐な野の花を優しく繊細に描いた植物画に、
 それにまつわる小文を添えた本です。