香り湯豆腐、美味しいですよ | 住まいは楽園

住まいは楽園

愛知県の標高700Mに位置する名倉高原から食べること、住まうこと
ガーデニングを楽しんでいます

  
 
  わたしが子供の頃、陽が暮れかかる頃
  になると、プゥーパァーとラッパの音
  が聞こえてきました。

  この音がすると、母から「お豆腐、買っ
  てきて」言われ、すぐにボウルを手に
  勝手口から飛び出すのですが、いつも
  豆腐屋さんの自転車は、もうずっと先
  をいっていたのです。

  「豆腐屋さーん」と叫びながら走っいく
  と、声に気づいた豆腐屋の叔父さんは、
  自転車を止め、後ろの荷台にくくりつけ
  た箱から持っていたボウルに豆腐を入れ
  てくれました。

  そして、いつもその横にオマケの油揚げ
  が。
  崩さないようにそっと歩きながら持ち帰
  った豆腐は、おみおつけの具に、冷やっ
  こに、白和えに。

  あの頃はおかずの一品として、いつも豆
  腐があったのです。


  我が家から車で5分もかからないところ
  に、小さなお豆腐屋さんがあります。
 
  といっても看板などない普通の家。玄関
  を開けると、土間の脇が豆腐を作る場所
  なのです。


  素朴でしっかりとした食感のお豆腐もも
  ちろんおいしいのですが、なんといって
  もお薦めは、肉厚の油揚げ。 
 




  おいしい油揚げは、網でさっと焼いて、
  しょうが醤油で食べる方法が、やっぱり
  一押しですね。

  
  今日作った香り湯豆腐は、これからの暑
  い夏にお薦めの一品。
  薬味をたっぷりのせて、とろみのついた
  だしと一緒に召し上がってください。





  香り物が好きなわたしは、今が旬の山椒の
  芽をなんにでものせてしまいます。


 「香り湯豆腐」

   材料(4人分)

    ・豆腐(絹)  2丁
    ・ミョウガ  3個
    ・きゅうり  1/2本
    ・だし汁   2カップ
    ・塩     小匙2/3
    ・醤油    少々
    ・砂糖    大匙強
    ・かたくり粉 大匙1半
    ・しょうが汁 小匙2

   作り方
    
    1 豆腐を半分に切る。みょうがは薄い輪切り
      にして水にさらす。キュウリはせん切りに
      する。

    2 鍋にだし汁と塩、醤油、砂糖と1の豆腐を
      入れて弱火にかけ、豆腐が芯まで温かくな
      ったら器に取り出す。

    3 かたくり粉を同量の水で溶き、2の煮汁に
      加えてとろみをつける

    4 豆腐に3をたっぷりかけ、みょうがときゅ
      うりををあしらって、しょうが汁を回しか
      ける。





    お豆腐といえば「おとうふ百ちょうあぶらげ百まい 」
    という絵本があります。

    「おじさんとこのおとうふやあぶらげ、おいしい?」
     町はずれのおとうふやさんにやってきたひとり
     の男の子。
     その子のおしりからは、ふさふさしたしっぽが
     のびていて…。
     おとうふやさんときつねの子の心あたたまるお話
     ですよ。