プロが教える、日常で役立つ秘書実務知識~言葉遣い~
知らないで使っている間違った表現をなくしたい!!
そんな思いでおります。
『ご持参ください』
まだまだ、目にしたり耳にしたりします。
この言葉遣いで、相手の方に何か持ってきてもらいたかったら
間違っています!!
こういわれたら、静かに怒っていいんです。
なぜなら。
「持参」 という字をよく見てください。
持って、参る と書きますね。
つまり、
参る は 行く、や、来る の謙譲語で、自分が主語の時にしか使えません。
私が、持って来ました ➡ 私が持って参りました。
となるわけ、自分の行為を言っています。
通常、耳にするのは、どうやら私に対して、
持ってきてね。。。の意味でご持参ください。
というように使われていることが多いように思います。
この場合、持参の本来の意味からすると、
持って参れ・・・・・ (持ってこんかい、、くらいの勢いです)
となってしまい、
めっちゃ、上から目線の表現ですし、
そもそも、使い方が間違ってます。
参る、という字があるために、
(参る は行く、来るの謙譲語ですから、相手の行為には使えませんね)
自分が何か持ってきた時しか使えない言葉なのです。
では、
相手の方に何か持ってきてもらいたいときは、
どのように言えば良いのでしょう。
たとえば、次に来るときに、印鑑を持ってきてもらいたかったら、
『次にお越しの際に、印鑑をお待ちください。』
もしくは、
『印鑑のご用意をお願いいたします。』
などのような表現がよいと思います。
『ご持参ください。』
使ったご自分は知らなくても、言われた相手がこのことをご存じだった時
静かに怒っていいという理由がお分かりですね。
しつこいくらいに言いますが、
そんなつもりではなかった。。。は、通用しません。
たかが言葉遣い、されど言葉遣いなのです。
正しく、美しい日本語、守りたいです
では今日もよい一日を