男子SPで演技する宇野昌磨=北村玲奈撮影
(22日、フィギュアスケート全日本選手権・男子SP)
右拳を握りしめて、ガッツポーズ。3連覇に向けて、首位に立った宇野昌磨(トヨタ自動車)は鬼気迫る表情で、珍しく感情をあらわにした。「安心したというのと、やってやったぞという強い思いがありました」
冒頭の4回転フリップ、続く4回転からの連続ジャンプ、最後のトリプルアクセル(3回転半)の全てを着氷した。連続ジャンプの2本目は最初から2回転にする予定だったといい、ミスではない。今季のGPシリーズのスケートカナダ、NHK杯、GPファイナルではSPのジャンプでミスをして、悔しい思いをしていた。それだけに、「集中力で乗り切った。僕の今のなかでは、本当に最善を尽くせたと思います」と納得した表情を浮かべた。
直前の6分間練習では、少し足を気にする様子が見られた。演技後、けがをしたのかと問われた宇野は「詳しいことはフリーが終わるまで、僕の口からはコメントは控えさせていただこうかなと思います。何も言い訳にしたくないので」。それくらい、今回のSPは「強い自分だけがいた」という。不安要素はあっても圧倒的な力を見せつけた。「ただただ、自分に打ち勝った」。堂々と胸を張った。(大西史恭)


