毎日新聞
12/22(土) 21:03配信

【フィギュアスケート全日本選手権】男子SPで演技を披露する宇野昌磨=大阪府門真市の東和薬品ラクタブドームで2018年12月22日、猪飼健史撮影

 フィギュアスケートの全日本選手権は第2日の22日、大阪・東和薬品ラクタブドームで行われ、男子ショートプログラム(SP)は平昌冬季五輪銀メダリストの宇野昌磨(トヨタ自動車)が102.06点で3連覇に向けて首位に立った。

 羽生が不在の今大会、ライバルは自分自身だけだった。順位より、ジャンプの精度を求めての演技だった。

 今季、連続ジャンプの一つ目に跳ぶ4回転トーループに苦しんできた。回転しすぎて、二つ目の3回転トーループが2回転になったり、跳べずに単発のジャンプに終わったりするなどグランプリ(GP)シリーズやファイナルの3試合のSPでいずれもミスしてきた。

 「気合が入ると、回り過ぎてしまう」と原因はわかっている。だが、練習ではほぼ失敗しておらず、試合で練習通りに跳べないところに悩みの深さがあった。

 大会前、宇野は一つの結論を出したような発言をしていた。「唯一、この試合で成し遂げたいのは自分を信じること」

 今でこそ、複数の4回転ジャンプを跳ぶなど世界屈指のジャンパーだが、トリプルアクセルを跳べるようになったのは2014年。決して器用なタイプではない。豊富な練習量で一つずつ課題を解決してきた。

 4回転トーループの修正に向けて練習は十分してきた。3連覇に向け、あとは今季のテーマである「信じる」だけだった。演技後、力強く拳を振り下ろした宇野は「自分に打ち勝った」と喜んだ。【安田光高】