朝日新聞
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2018年12月7日21時26分
男子SPの演技をする宇野昌磨=角野貴之撮
(6日、フィギュアスケート・GPファイナル男子SP)
「日本で練習してきたことを出すことができなかった。 僕も驚くほど、過去にないほど調子が悪かった」
記者会見での宇野昌磨(トヨタ自動車)の口ぶりは、首位のネーサン・チェン(米)を1・32点差で追う2位の姿とは思えず、あまりに歯切れが悪かった。
宇野は本番前の心境について、本音を漏らした。 「久々に試合に行きたくないと思った」。 前日の公式練習はトリプルアクセル(3回転半)ジャンプが不調で、この日の午前の練習、本番直前の6分間練習では4回転フリップ、トーループが決まらないことが多かった。 本番は 「安心して跳べるジャンプが一つもなかった」 といい、弱気になっていたと明かす。
影響は出た。 冒頭の4回転フリップで着氷が乱れて左手をつき、回転不足の判定。 ステップでも最高のレベル4を取れなかった。
ただ、そこまで精神的に落ち込んだ割には何とかまとめた。 「練習してきた自分に失礼のない演技をしないといけないという責任感もあった。 粘りきった」
昨季のこの大会も、平昌五輪も世界選手権も2位。 「切り替えて、フリーではいい演技をしたい」。 まだ見ぬ頂点へ。 精神面を立て直せるかどうかにかかる。 (大西史恭)
