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さんきゅ〜書房のブログ

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日本人の「仏教のしきたり」ものしり辞典【ひろさちや】

本の紹介:
仏教の基本がわかり、確かな作法が身につく本

目次:
1.お葬式の心としきたり
……

感想:
ある子供のところへ妖精がやって来た。「これがあなたの運命なんですよ」と、妖精が一つの糸まりを取り出した。糸まりを早く引っ張れば時間はサーッと早く流れる。ゆっくり引っ張れば時間はゆっくり流れる。引っ張らなければ、時間はそのまま止まっている。子供に不思議な糸まりが渡された。
糸まりをもらったその子は、すぐに大人になりたくて、糸まりの糸をどんどん引っ張った。早く学校を出たいと思って、どんどん糸を引っ張った。そして、大人になり、恋人に出会った。恋人に出会うと、早く結婚したくて、また糸まりの糸を早く引っ張った。結婚したら子供が欲しくなって、また糸まりの糸を引っ張った。そのうち年をとってきた。すると、老年が耐えがたくてまた糸まりの糸を引っ張った。病気になったら、早く治りたいというので、また引っ張った。
かくして、その子は、妖精から糸まりをもらってから四か月と六日で亡くなった……アナトール・フランスは、そう書いている。
これは、結果第一主義で生きていけば、この長い人生が四か月と六日ぐらいの意味にしかならないことを教えてくれる話だと思う。

「空」はカラッポではない。
たとえばここに、洗面器を三つ並べて、摂氏十度の水、二十五度の湯、四十度の湯を入れる。そして、左手は十度に、右手は四十度に、しばらくのあいだつけておく。それから同時に、両手を中央の二十五度の湯につける。
実際にやってみる必要はない。実験せずとも、左手は「あたたかい」と感じ、右手は「ぬるい」と感じるだろうということはわかる。一つの二十五度というお湯が、「あたたかい」と「ぬるい」の二つに感じられるわけだ。だから、お湯そのものに「あたたかい」も「ぬるい」もない。それを、お湯そのものは「空」だということである。「空」なるものを、われわれ(この場合は、左手さんと右手さん)が自分勝手に解釈し、その解釈にこだわっているのである。左手は左手で自分の解釈が正しいと思い、右手は右手で自分が絶対だと信じている。おかしな話である。ものそのものは相対的なものなのに、わたしたちはそれになかなか気づかないのである。

たとえ話がわかりやすくて、とても納得しました。仏教はやはり深いです。