View this post on Instagram

…と その時エビはあることに気が付きました その風はすべて あるひとつの場所に向かって吹いていたのです 「アリス、こっちだ!」 エビは 目を開けると 風の向かう方向へ かけていきました 風の向かう先にはひときわ大きな木がありその木の根元は少し地面が盛り上がっていました そしてくねくねと何重にも絡まりあった木の根がその上を覆って いましたが 風はそこに向かって吹いています よく見ると木の根の奥は空洞になっているようで 風はそこに吸い込まれていくようでした 「ここね」アリスが 細い木の根や木の根に絡まった蔦や草木を掻き分けると 子供がやっとひとり通れるくらいの 穴ができました その穴はまだ奥へ続いているようでしたが 真っ暗で どこまで続いているのか 全く検討がつきません でも 風は 穴の中へ吸い込まれていきます 「行きましょう」 アリスは穴の中に入っていきました エビは 慌てて追いかけます 穴の中は本当に真っ暗で何も見えません 「怖いよ アリス」 「何がこわいの?」 「お化けがでるかも それにこわい悪魔にヘビにされちゃうかも」 「お化けも悪魔も怖いわね でも 何が怖いかわからないのが一番怖いわね」 そう言うと アリスは スカートのポケットからマッチを取り出して 火をつけその火をロウソクに移しました 「それに 親切な悪魔だっているかもしれないわ」 #ねこのエビのおはなし #ねこのエビのおはなしのタグから過去のおはなしが順にみれます #おはなし#物語#アリス #エビ

A post shared by 39apples (@39apples) on