蓮舫氏、早くも少数派 赤松グループ離反、割れる旧維新
産経新聞 10月3日 7時55分配信

蓮舫氏、早くも少数派 赤松グループ離反、割れる旧維新
民進党の主流派と非主流派の主な支持基盤


 民進党の蓮舫代表の党内基盤が早くも揺らぎ始めている。

野田佳彦元首相の幹事長起用など役員人事への反発が根強く、9月の代表選で蓮舫氏を支援した赤松広隆前衆院副議長率いる旧社会党グループが離反。

党内最大勢力の旧維新グループも分裂含みとなり、

蓮舫氏を支える「主流派」は少数に。

代表選で敗れた前原誠司元外相らは独自の勉強会を立ち上げる方向で、党内の勢力図に変化が目立つ。

 「俺はもう抜ける」。


代表選で前原氏と玉木雄一郎幹事長代理を支えた、旧維新グループの約10人が9月29日夜、都内で会合した際、

松木謙公衆院議員はグループからの脱退を宣言した。

 ⭕会合では、蓮舫氏を支持し、執行部入りした江田憲司代表代行らへの批判も噴出。


今後、前原、玉木両氏に加え、
馬淵澄夫選対委員長や、長島昭久元防衛副大臣のグループを統合し、執行部に対抗する勢力を作るべきだとの意見も相次いだ。


 蓮舫氏は代表選で、党所属国会議員(147人)のうち80人の支持を獲得。42人の前原氏と、25人の玉木氏を圧倒して勝利した。

 しかし、直後の党役員人事で、

旧民主党が政権から転落する引き金を引いた
😰⭕野田氏を幹事長に起用したことで、党内の反発が広がった。


赤松氏は「今後は(執行部と)一線を画す」と周囲に伝え、党内の支持基盤は急速に脆弱(ぜいじゃく)化した。

 こうした状況を見据え、反執行部の核になろうとしているのが前原氏と玉木氏だ。

9月29日昼には、大畠章宏元国土交通相のグループ「素交会」の会合に出席し
今後協力して勉強会を立ち上げる方針を確認した。
玉木氏も代表選の支持者とともに独自の勉強会を発足させる意向だ。

 永田町では来年1月の衆院解散説がささやかれているが

「次の衆院選で民進党が芳しい結果を上げなければ蓮舫氏は党の支持基盤からみても持たない」

(中堅)との声がある。



前原氏らの動きは、こうした情勢も踏まえている。(千田恒弥)